あなたを拷問してみたい (Page 2)

 そのチャンスが今、巡ってきた。
 秘密を持っている女性、口を割らせるために少々手荒な事をしてもいいと夫からのお墨付き。しかも、美空は気が強い。すぐに折れるようなのはつまらない。とことんまで反抗してくるのを徐々に折っていくのが良い、というのが文也の持論だった。
 とはいえ、約束もしたし、さすがに元同僚の妻の体に傷をつけるような拷問はできない。こすれてもいいよう、手錠の内側にはリストバンドをつけている。ムチ打ちも荒縄緊縛も駄目だ。

「浮気を認めるまで拷問する」
 文也が裁断用のハサミを取り出すと、美空が怯えながらも睨みつけてきた。
「大丈夫、着替えは用意してあるから」
 ワンピースの裾からハサミを入れていく。縦に一直線に切って、首元でわざと音を立てて切り終える。
「さて、御開帳」
 ワンピースを左右にめくる。
 黒に赤い花模様がついた下着が露わになった。

「前から思ってたけど、胸大きいよな。何カップ?」
「答える必要ある?」
 文也は鼻で笑った。そうこなくてはと内心小躍りする。
 文也は人差し指をブラジャーの下にトンと置いた。
「ひっ」
「可愛い声、いただき」
 そのまま指をへそまで滑らせる。
「ここも穴といえば穴だよな。感じる?」
 指を押し込んでグリグリ動かす。
「そんな所で感じる訳ないでしょ。下手くそ、童貞なの?」
「残念ながら違うよ」

 再び裁断用ハサミでワンピースを切る。
「へえ、ちゃんと処理してるんだ」
 ハサミを置いて脇を撫でると、くすぐったいのか美空が身じろぎした。
 ベロッと脇を舐めると、美空が悲鳴を上げた。
「ひっ! 何してるの、やめて!」
「今日は暑かったからな、しょっぱいな。匂いはどうだ?」
 鼻をふんふん言わせて匂いをかぐ。
「んー、ちょっと汗臭いな」

「浮気なんかしてないって言ってるでしょ! これ以上やったら警察呼ぶわよ」
「でも俺、美空さんの夫に頼まれてやってるんだけどな」
「え……」
「だから、続行な」
「やってないものはやってないのよ。こんなのは無駄よ、やめなさい」
「それを決めるのは俺だ」

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