熱帯暗夜 (Page 4)
柔らかい質感の光に下方から照らされている怜子は、異国の神像のような非現実感を纏っていた。
彼女の非現実性に酔い、伸晃は暗闇の中を頼りない足取りで怜子へ歩み寄る。彼女は寸分も態度を変えることなく、伸晃の接近を見つめていた。光を逃がさない黒い宝石じみた彼女の瞳を見返し、伸晃は鼻先が触れる距離で立ち止まった。
互いの吐息が混ざる近さで瞬きもなく、二人は視線を絡める。
目を閉じたのは、どちらが先だったか。
伸晃と怜子の唇が触れ合う。互いの唇の感触を確かめ合い、舌先を舐る。徐々に熱を上げていく呼吸を混ぜ合わせ、唾液すら交換して口唇の快感を味わった。
自然と伸晃と怜子の腕はお互いの背中へと回され、引き合って密着する。スーツの下にある熟れた怜子の体の感触は伸晃の下半身を刺激した。スラックスの股間が盛り上がり、怜子のスカートを押す。
怜子の手が伸晃の背中から離れ、股間を撫でる。その手付きは子供をあやす母親のように優しくて、行為の淫らさとのギャップが凄まじい。
一方で伸晃も背中から手を下降させ、むっちりした怜子の尻を揉みしだいた。ぴっちりしたスカートの布地の向こうにある弾力に富んだ尻肉が指を押し返す。ぐにぐにと肩を変える怜子の尻を存分に弄び、伸晃は強引にスカートをまくり上げる。
丸出しになった尻はストッキングとショーツに隠されていながら、内部の熱を確かなものとしての部手の掌に伝えた。
「あっ」
びじっと音を立て乱暴が伸晃はストッキングを引き裂くと、怜子は慌てたような声を上げる。
「んぅ」
それに対し、彼は再び唇を合わせて塞いでしまう。
強引に怜子を黙らせ、伸晃は破いたストッキングの裂け目から指を伸ばす。そして、ショーツの下へ侵攻を開始する。尻の割れ目をなぞり、窄まった菊門を撫でられて肩を震わせる怜子の反応を楽しんだ後に、伸晃はついに本丸へと至った。
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