不毛な恋をしている
双子の恭一と恭二、春乃と夏乃は一緒に暮らしている。恭一と春乃が結婚した後も恭二は春乃を、夏乃は恭一を想っていた。行き場のない想いを抱えた二人は傷を舐め合うように体を重ね合う。
けばけばしい内装のラブホテルの一室で、恭二はベッドに横たわる夏乃を見下ろした。
男のモノをくわえこみ、結合部はドロドロに濡れている。
「んうっひううっ」
ガツガツと腰をぶつけながら突きまくると、Cカップのおっぱいが揺れて乳首が上下した。あまりいじられる事のない乳首は初々しいピンク色をしている。
「ん、ああっ!」
絶頂を迎え、体の力が抜ける。恭二の体が覆いかぶさりそうになると、夏乃が手で横に押しのけた。
「あーもう、ドロッドロ」
夏乃が上半身を起こして髪をかき上げた。ティッシュで股間を簡単に拭って立ち上がる。
「先にシャワー浴びるから。入ってこないでよ」
「入るかよ」
体を重ねているが、恋人ではない。かといって、セフレというほど割り切った関係でもない。傷を舐め合っているだけの不毛な関係だった。
ラブホテルを出て電車に乗る。ほとんど会話がないまま駅を出て家まで隣り合って歩いた。築70年の一軒家に着いて引き戸を開ける。
「ただいま」
「おかえりなさい」
台所から笑顔を向けてくれたのは春乃だった。
「一緒に帰ってきたの?」
「うん、帰りに駅で会って」
「ふふ、仲いいわね」
「姉さん達ほどじゃないよ」
そう返すと、春乃は恥ずかしそうに微笑んだ。
「お腹空いてる? もうすぐご飯できるから」
「あたしいらない。もう寝るから」
夏乃が素っ気なく言って2階に上がっていった。
「兄貴は?」
「ちょっと遅くなるって。夕ご飯は2人きりね」
春乃と夏乃は双子だ。中学生の時に隣に引っ越してきた。恭一と恭二も双子で、双子同士で同い年の4人はすぐに仲良くなった。恭一と恭二の家は祖父母の代からの一軒家で、離れもあり広くて部屋数も多かったので、よく家でゲームしたりしていた。
高校生になって恭一と春乃が付き合う事になって、先に告白すれば良かったと悔やんでも後の祭りだった。
先に春乃を好きになったのは俺なのにという思いは、恭一と春乃が結婚した今も胸の内でくすぶっていた。恐らく、夏乃も同じ思いなのだろう。夏乃が好きなのは恭一だった。弟も妹も好きな相手そっくりの顔の相手と関係を持っている。
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