愛する人への寄る辺 (Page 2)

 武夫は洗面所から顔を出し、家の中の様子を伺う。まだ早朝ということもあり、家の中は静まり返っていた。

 誰も起きていないことを確認した武夫は、無造作に義姉の尻へと手を伸ばす。
「ぁんっ」
 小さな、しかし確かに甘い声が京香の口から飛び出した。不意打ちで尻を触られて抑えられなかったのだ。

 彼女の尻肉は柔らかな尻肉の下に、しっかりした筋肉を武夫の掌に感じさせる。小振りできゅっと持ち上がった尻肉を弄びながら、武夫は妻の姉に語りかけた。

「かわいいお尻ですね。締まっていて、凄く良い」
「……」

 何も答えず、京香は洗面台の縁を掴んで、さらに尻を突き出した。そうしていると、パジャマの内側に収められた彼女の媚肉がはっきりと浮かび上がる。
 
 丸く締まった尻肉とむっちりした太腿の付け根。床へ膝を突いて、そこへ武夫は鼻先を近づけた。微かに熟れた女の匂いが鼻先へ届く。
 淫臭に誘われ、武夫は蜜壺へ布地越しに口付ける。唇で京香のふんわりした媚肉を押すと、じわりと男を誘う香りが強まった。色香に中てられ、武夫は自分の股間へ血が集まっていくのを自覚する。

 武夫は無言で京香のパジャマをずり下げた。地味な色合いの下着が現れ、股間を隠している部分は微かに湿って色を変えている。さらに下着も引き下げると、慎ましく閉じられた肉花弁が蜜を湛えていた。

 舌を伸ばし、武夫は愛蜜を掬い取る。
 割れ目を丹念に舌でなぞり、包皮に隠れている陰核をほじくり出す。
 ひくひくと京香の腰が震え、手で蓋をする口の端から押えられた甘い声が零れた。

 フェラチオのように京香の陰核を吸い出しつつ、前屈みになって作られた上半身のパジャマのトンネルへ手を突き入れる。滑らかな腹へ手を滑らせ、ナイトブラに支えられた乳房を弄ぶ。
 ずっしりした京香の両乳の重みを楽しみながら、武夫は陰核から口を放した。再び舌を突き出し、彼女のしっとり蜜を満たした肉壺へと差し入れる。

「ぁぅっ」

 熱く熟れた淫肉は柔らかな舌の侵入にさえ敏感に反応し、収縮した。そして指とも男根とも違う感触に悦び震える。蜜はますます粘度を増し、触手の如く膣内を舐る男の舌に悶えた。
「ぁぁ、ふぅ、はぁ、あぁん、くぅっ」
 抑えきれない嬌声が滴る水のように京香の口から零れ落ちる。

 血の繋がった家族が、そして夫がいる実家で胃の内の夫に陰部を舌先で嬲られる。そのシュチエーションに京香の下腹が疼きを増す。
 京香は口を塞いでいない方の手で、自ら秘裂を広げた。
 もっと犯して。
 そんな懇願を込めた行為である。

 だが、武夫は彼女の陰唇への口付けを中断した。

「そんな……」
 思わず抗議の声を上げた京香の耳に家族が起き出してくる物音が届く。

 そっと武夫は京香の身なりを直し、背中に不満の視線を刺されつつも先に洗面所を出て行った。
 一旦妻のいる部屋へ戻り、寝間着から着替えて昨日と同じく居間へ向かう。

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