愛する人への寄る辺 (Page 4)
そんな性欲処理の場面を京香に目撃されてしまったのである。
もちろん偶然だ。武夫にとっては不幸な、と頭に着けてもいいかもしれない。
だが、その偶然は夫とのセックスに不満を抱えていた京香に天啓を与えてしまう。
年に数回だけ会って、お互いの性欲を処理する関係を持ちかけたのだ。半ば脅迫だったかもしれない。
女性に脅迫されて肉体関係を持つなど、さらにトラウマを加速させるのではないか。
武夫はそう思っていたが、現実は全く違う結果を彼に与えていた。
「喉イキしたいですか?」
亜麻色の京香の髪を手で梳きつつ、武夫は男根を彼女の鼻先へ就け付ける。赤黒く充血し、女を蹂躙する禍々しさする漂わせた肉槍に、京香は思わず唾を飲み込む。無論、恐怖ではなく、期待に。
紅が引かれた唇を大きく開け、京香は淫靡な期待に目を潤ませて武夫を見上げる。
武夫は彼女の期待に応えるため、勃起した肉棒を口腔内へと突き入れた。ねっとりした唾液の感触と体温に包まれる感覚は、手淫では決して味わえない快感だ。久方ぶりの女の体に武夫自身も本能的に滾る。
ゆっくりと腰を動かし、武夫は唇の感触を雁で楽しむ。たっぷりと唾液で巨根をコーティングし、彼はじわりと肉棒で京香の喉を突く。
「んぐっ」
舌のざらざらした感触を裏筋に感じつつ、男根の先端には喉奥の感触を味わう。
妻は決してしてくれなかった行為だ。初夜以降、幾度か妻と交わりはしたものの、怯えられてしまっては無理強いもできず、男としての自信もなくなっていった。
だが、女性に愛撫を行い、自らの男根で狂うほどの快感を与えられるという事実は、少ながらず武夫に雄のとしての誇りを取り戻す一助になっていたのである。
そして、それはある種の奉仕精神を彼に与えることにもなっていた。
「喉で感じてくださいね、義姉さん」
ごりっと穏やかではない感触が亀頭に当たる。それは喉の奥、食道を目がけて進んだ彼の男根が固い喉肉に触れた感触であった。
見下ろせば目一杯に口を開き、京香が肉棒を咥え込んでいる。
妻の姉は苦しそうに喉を鳴らし、目に涙を溜めていた。喉を突かれるなど、普通であれば痛みと嘔吐感で苦しくて堪らないはずだ。それにも関わらず、京香の目には涙と苦痛だけでなく、手に負えない興奮が滾っている。
京香は自ら武夫の腰に手を回し、頭を前後に振り始めた。
えずき、口の端から長々と唾液の糸を垂らし、京香は美しく整った顔を苦痛と快感に歪める。荒々しく呼気で空気を濁らせ、彼女は喉奥へと肉棒を飲み込む。
膣肉とは違い喉奥は絞り上げるかのようで、射精を促すものには程遠い。むしろ痛みすら感じるような凶暴さがある。
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