ファンレターで、セックスアピール? (Page 3)
「うーん、会った時は随分大人しそうな子だったけど……いまどきの子なら連絡先くらいすぐ教えるのかな?」
首を捻って考えてみたが、彼女くらいの年齢の知り合いが居ないので分からない。
そもそも、「シオリ」という名前も本名かもしれないなとは思った。
俺の「九城」は偽名というか、適当に考えたペンネームだけど。
手紙自体は一枚で終わりで、あとは全部写真らしい。
「へー、かわいい!!」
写真に写っていたのはふわふわしてそうな白いドレス風の衣装に、水色のウィッグをつけたシオリちゃん。
2年前くらいに雪女をモチーフに描いた、「レリィ」というキャラクターだ。
ちゃんと俺の作品のキャラだった。めちゃくちゃ嬉しい。
食い入るように写真を見る。
「ん……というかこの子、結構ある、な」
今日会ったときはコートなどで重ね着をしてたので分かり難かったが、胸の周りの主張が激しい。
何カップくらいあるんだろう。本当に“谷間”が出来ている。
「シオリちゃんかぁ……」
こんな子が彼女だったらいいよなぁ、と呟きながら見つめる。
ぎこちない笑みを浮かべた写真の中の彼女が見つめてくれている。
「写真、いっぱいあるな」
軽く十枚くらい入っていた。
床で正座している写真、布団で横向きになってる写真……。
「ああこれ。実際に俺が描いた構図だ」
どうも作品のポーズを再現してくれているらしい。
会った時は全然喋ってくれなかったけど、よっぽど俺の作品のこと気に入ってくれてるんだな。
「っ!?」
ただ、次の写真を見て驚いてしまった。
やはり再現ではあるのだが、その、なんというか……。
開脚したまま腰を浮かせて、下半身を思いっきり見せ付ける格好なのだ。
すらっとした生足もかなりそそられるが、問題はその奥だ。
しかもシオリちゃん、下着を履いていない。割れ目どころか陰毛までくっきり写ってる。
「いや、いくらなんでもやりすぎだろこれ……」
雄の本能を直接揺さぶってくる扇情的な写真だった。
まずい、と思いつつも見るのはやめられない。
以降は全部そういう写真だった。
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