ファンレターで、セックスアピール? (Page 4)
喉奥まで見えそうなくらい大きく口を開けてのフェラ顔。
男性器のつもりなのだろう。手に持っている太めのバイブを今にもしゃぶろうとしている瞬間。
次は側面からの写真。
シオリちゃんの方から両腕をぎゅっと回してベッドの上で対面座位をしているような写真。
下半身はもはや何も身につけておらず、形のいいお尻が丸出しになっている。
まあ相手は男じゃなくてただの枕なので少しシュールだけど。
写真の空いている部分には黒のマジックで「九城先生大好き」とか、「レリィちゃんのおまんこ」みたいな一言も加えられている。
かなり雑な加工だが、逆に凝っていないのが良い。
「シオリちゃんも……ヤることヤってんのか?」
なんだろう、ギャップが激しすぎる。写真の内容だけ見ればまるっきり痴女じゃないだろうか。
秘部まで晒しておいてこれはあくまでコスプレ写真だ、とか言うんだろうか。
大胆に連絡先まで載せてあるし――
「そうだ、連絡先。なんか感想くださいとか書いてたよな……」
そっと写真を床に置く。
体が熱い。女性の方からこれだけ誘われて興奮するなというのが無理な話だった。
破廉恥なコスプレ写真で煽られまくって下半身はもうぎちぎちに反りかえっている。
「連絡先書いてあったから、掛けてみたんだけど……良かった?」
掛けた電話はすぐに繋がった。
「も、もちろんです」
耳元で女性の声がする。
「あっ……んん。でも、その……まさか本当に連絡くれるなんて思ってなくて」
なんだか歯切れの悪い返事だが、話すのが苦手そうなタイプのようだしこんなものだろうか。
「今、家じゃないの?」
構わず話し掛け続けることにした。シオリちゃんの卑猥なコスプレ写真を見ながら。
「ホテルで……んっ、ぁ」
「ホテルで?」
吐息交じりの声が物凄く色っぽい。この声だけでもイけそうなぐらい、興奮する。
通話に入らないよう横を向いて、溜まった息を吐く。。
「ちょ、ちょっと色々……はぁ、はぁ……整理とか、してまして」
物を整理するだけでそんなに息が上がるものだろうか。
「先生はお時間とか大丈夫ですか?」
「ん、ああ……」
それに、やたらと歯切れの悪い喋り方は何か隠しているようにも思えた。
「シオリちゃん」
「ふう、ぅ……ぇ、あ……はい。なんでしょう?」
何度も何度も、耳に直接息を吹きかけられているみたいなんだが。
最早、わざとやってるのではないだろうか。
「いまなにしてんの?」
「っ!!」
はっ、と息を呑む音。驚いて固まっている様子が目に浮かぶくらい分かりやすい反応だ。
答えはすぐには帰ってこなかった。しばらく静寂に包まれる。
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