ファンレターで、セックスアピール? (Page 5)
「あ、あのぅ……」
「うん」
「せんせいに、お手紙渡した時……ううん、渡す前からずっと、ドキドキしっぱなしで」
「うん」
「ホテル、ついてぇ……せんせいの、新作よんでたら、ぁ、ひぅぅ」
かん高い声。喘ぎ声にしか聞こえない
「お、おなに……オナニー、してます」
随分恥ずかしそうではあるが、しっかりと言い切った。
「俺と電話しながら?」
今はっきり分かった。この女、スケベなんだ。
俺と同じくらい、どんなとこからでも卑猥な妄想に繋げて……家に帰ったら自慰に耽って。
なんなら外のトイレとかでもそういうことしてそう。
「すみませっ……だって、やめられないです!あっ、あーっ……」
必死な声が耳元で響きわたる。
全部バレて、間抜けな声も晒して恥ずかしくないんだろうか。
「いいよ、やめないで……むしろ、イく声聴かせてよ」
「ひっ、やら、はずかし」
「あんな股広げた写真送っといて恥ずかしいも何もないだろ」
ろれつの回っていないふにゃふにゃしたシオリちゃんの声が、無性にイラつくせいで命令口調になる。
「んひぃぃ!あ、あぇ……だめ、せんせ」
限界が近いのかもう喋るのすら辛そうだ。
「写真と同じポーズしてよ」
シオリちゃんはシオリちゃんで……俺の声を聞いて興奮している、ような気がする。
「腰浮かして、思いっきりちんぽ誘ってるヤツ。わかるでしょ?」
「あ、ぁっ……わかります、けどぉ」
「早くしろ」
冷たく言い放つ。
「ひっ……!ひゃい」
「言っとくけど見えなくても分かるからな。オナニーしてんのも分かったし」
自分の作品に出している男みたいなセリフを言いまくった。
「ぁ、うぅぅ。ぃま、してます。これぇ、すッごい、はずか、あ、ああぁっ!」
電話越しだとわずかに物音がするぐらいで分からない。
だが俺の頭の中では、ホテルのベッドで股を開いているシオリちゃんが見えた。
「んぇ、やば……くる、キちゃううぅ!!んんっ!!」
一際大きい声と共にがたん、と大きな音がした。
何か硬い物がぶつかる音。スマホを床にでも落としたのかもしれない。
ほとんど聞いてるだけだったが、自分でもかなり興奮しているのが分かる。
ファンレターに入っていた自撮り写真を見ながら一緒にオナニーしてしまいたかったぐらいだ。
「明日、家まで来てよ。コスプレ衣装も持って」
「ぁ、ぇ……しぇんしぇのおうち……?いいんですか、ぁ」
蕩けきった声を聞けば、どくん、とまた股間が脈打った。
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