不毛な恋をしている (Page 2)
料理する後ろ姿を眺めながら物思いにふける。
恭一はどんな風に春乃を抱くのだろう。春乃はどんな声を上げているのか。
「どうぞ」
前に皿が置かれて我に返る。
「ただいま」
「おかえりなさい」
春乃の表情がぱあっと明るくなり、恭二は内心舌打ちした。帰ってきた恭一が台所に顔を出した。
「早かったのね」
「ああ、思ったより仕事が早く終わったんだ。お、だし巻き卵か」
つまもうとする恭一の手をぺチンと叩く。
「これは俺の。手を出すな」
「俺の? 俺の妻が作った絶品料理だけど?」
「うふふ」
新婚夫婦が目の前でイチャイチャするのにももう慣れた。ただ、胸の奥は痛かった。
恭二は自室で動画を見ていて、ふと顔を上げた。
腰の奥がうずうずする。
恭一と春乃の部屋は本宅にある。恭二の部屋は離れなので音や声は聞こえないが、夫婦の営みとやらを致しているのだろう。双子だからか、何となく分かるのだ。
トントンとふすまを叩かれた。
「起きてる?」
「ああ」
ふすまが開いて夏乃が入ってきた。
「したいんだけど。あんたは?」
「ああ」
「ああ、じゃ分かんない」
「したい」
「ん」
夏乃がパジャマ代わりのジャージを脱ぎ捨ててベッドに座った。
恭一はチューブのローションを手に取った。ふたを開けて膣口に挿入して、一気にチューブを握りつぶす。
「ひうっ」
直接、大量のローションを中に流し込まれて夏乃が声を上げる。
「何っして」
「濡らすの面倒だろ」
「最低」
「最低ついでに自分でほぐしてくれ」
「最悪」
文句を言いながらも夏乃が自分で指を入れてほぐし始めた。
愛撫するのさえ面倒くさい。ただ欲望を解消するためだけの関係だ。
恭一は自分のモノをこすって勃たせてコンドームをかぶせた。まだ中はきつかった……ローションのおかげでぬめりは充分だったので痛みは感じていないようだった。
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