今は獣のままで (Page 3)
困ったような顔をしている女性の瞳の奥で肉欲が熾火のように静かに燃えている。
それは段田も同じだ。もしかしたらお互いの瞳の奥に、自分の中で燃える肉欲の火を見ているのかもしれなかった。
服の裾から手を入れ、段田は女性の滑らかな腹に触れる。さらに手は登り、下着に包まれる双丘へ辿り着く。ブラジャーは野外での動き易さを考えてか、しっかりとホールドしながらも柔軟性のあるタイプのものだ。
下着を強引に持ち上げ、乳房を服の下で露わにする。やわやわと揉みしだくと、彼女の乳房の重みがずっしりと掌に感じられた。しかし、垂れ下がっている印象はない。張りと弾力があり、触っているだけでも下半身に血が集まってくる。
「あんっ」
びくっと体を女性が震わせ、小さく声を上げた。段田が乳首を弄ったからだ。彼女の乳首は大きな乳房に埋まるように姿を隠している。その陥没している乳首を指先で刺激し、勃起させるのが段田の密かな楽しみなのだ。
二人で座るとぴったりの椅子の上で、二人は抱き合うように体を密着させていく。お互いの体温が上がっているのがよく分かる。
名残惜しくはあったが、段田は女性から体を離した。息を荒げ頬を上気させた女性を見下ろしながら段田はズボンの前を開ける。そして、隆起して赤黒くなった淫茎を突き付けた。
「……」
じっと鼻先でひくついている男根を見ていた女性は不意に口を開け、彼の肉棒へ舌を這わせる。舌が先端から竿、そして再び竿と舐るとたちまち段田のモノの先端に我慢汁が溢れた。
彼女の舌使いは決して達者とはいえない。だが、確かな素性すらお互いに知らない女性に口淫をさせている興奮が、そういった細かな事柄を彼の意識から追い落とす。
野外で性器を露出し、女性にしゃぶらせている。
そんなシュチエーションは寒気を圧し、段田をより昂らせた。男根はますます大きくなり、快感を求めて要求はエスカレートする。
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