両手の花は侮れない (Page 3)

 翌日の夕方は一花がやって来た。
「何かあったの?」
「え?」
「今朝、二人の様子がおかしかったので。昨日、百花はご飯を一膳しか食べなかったし」
「あ、うん。実は、百花と付き合う事になったんだ」
「そう……なの」
 一花は少しうつむき、しばらくして顔を上げた。
「私も涼太が好き。あきらめたくないの」
「一花……ごめん」
「私が先に告白していれば付き合ってくれていた?」
「それは……」
 違うとは言えなかった。二人には同じくらい好意を抱いていた。

「じゃあせめてキスして。せめて、思い出に……」
「でも」
「お願い」
 百花に悪いと思ったが、それであきらめてくれるならと、涼太は唇を触れ合わせてすぐ離した。
 一花がうつむいて胸元で手を握り締めた。
「大丈夫か? もしかして、ファーストキスだったか……」
「今のが、キス?」
 顔を上げた一花は冷ややかな目をしていた。

 いきなり距離を詰めると、唇を重ねる。ぬるりと舌が入り込んできて、涼太は目を見開いた。ぐねぐね動く舌が口内を陵辱し、絡められる。
 思わず押しのけると、一花は舌で自分の唇を舐めた。
「これがキスよ」
 驚きのあまり、涼太は倒れるようにベッドに腰を下ろした。

「百花はお子様だから、こんなキスは無理だったんでしょうね。私が教えてあげるわ」
 ズボンのチャックを下ろされ、陰茎が引きずり出された。
「ふふ、これが涼太の……」
 まだ柔らかいモノを嬉しそうにふにふに触る。先端をくわえてチュウッと吸われ、涼太はあわてて一花の肩を押した。
「駄目だって、俺は百花と付き合ってるんだから」
「私たちは欲しいものは何でも半分こしてきたの。だから涼太も共有するわ」
「何言って、ふあっ」
 ぐぐっと根本までくわえられて涼太の体から力が抜ける。舌で裏スジをしごかれると、快感には逆らえず次第に硬くなってきた。

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