両手の花は侮れない (Page 4)

「ふふ、変な味」
 口元を拭い、一花がスカートのホックを外して床に落とした。白い下着を滑らせて脱ぎ、涼太の腰の上にまたがった。
「あ……入ってくる……」
 眉根にしわを寄せて一花が腰を落としてくる。白い足の間に赤黒いモノが飲み込まれていく光景は煽情的で意思とは反対に硬さを増していく。
「あ……うんん……」
 全部入れて、一花が大きく息をつく。涼太のお腹に手をついて、腰を上下に動かし始めた。

「うあっ一花……」
「くっん、うう」
 どこか苦しそうにしながらも、一花は腰を動かすのをやめない。
「ううっ」
 涼太が中に出すと、一花は動きを止めた。ゆっくりと腰を上げていく。モノが抜かれると、シーツに血が落ちた。
「一花……初めてだったのか?」
「当然でしょ」
「なんか、慣れてるから経験豊富なのかと」
「耳年増なだけよ」
 清楚でいやらしい事など何も知らないような顔をしていたのにと、今更ながら双子の事を知っているようで知らなかったと気づく。

 ドアがノックされた。
「来たようね」
 ドアが開いて、百花が入ってきた。
「あ、百花、これは……」
 言い訳しようのない状態に涼太はあわてたが、百花はすねたように頬を膨らませただけだった。
「私が来るまで待っていてくれれば良かったのに」
「先に手を出したのは百花の方よ」
「それは、ごめん」

 百花が恥ずかしそうに訊いてきた。
「まだいけそう?」
「当然。私たちが相手なんだから、まだまだ萎えないでしょう」
「えっちょっと待ってくれ」
 涼太は手を振った。

「俺は百花と付き合ってるんだ。だから……」
「うん、ありがと。でもね、一花も涼太が好きなんだよ。だから共有しようって」
「共有って、それでいいのか?」
「私たちはそれでいいの。涼太は嫌なの?」
「嫌じゃないけど、いいのかなって……」
「迷っているならその気にさせましょう。百花、恥ずかしがってないで来て」
「うん」
 百花が近づいてきた。二人で床に座る。

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