両手の花は侮れない (Page 5)

「あっえ?」
 一花が涼太のモノを持ち上げ、両側から二人が口をつけた。一花は大胆に、百花はおそるおそる舐めていく。
 舐めながら見上げられて、我慢できずに精を放つ。
「きゃっ」
「あ、ご、ごめん」
 顔射してしまい、あわててシーツで拭う。
「仕方ないわね、おわびとして満足させてもらわないと」

 一花が百花のスカートの中に手を入れた。するすると下着を脱がせてベッドに寝かせる。
「さ、涼太」
 頷き、百花の腰を掴む。
 シャツのボタンを外して、一花が百花の胸をいじり始めた。
「あんっあんんっあん」
 細い指が桃色の乳首をいじるたびに、声を押し殺していた百花が耐えきれずに体をくねらせてあえぎ声を上げ始めた。
「感じてる百花、可愛い」
 一花が舌なめずりする。

「やあっあたし、ばっかり……っ。ああんっ」
「そうだな、一花も気持ち良くしてあげないとな」
「あんっ」
 涼太は一花の足の付け根に手を入れて指を沈めた。とろとろにほぐれているそこは簡単に指を飲み込んだ。つぶつぶのある所をこすると、一花がベッドに倒れ込んだ。
「そこ、いじられると力入らない……」
「あんっあっ」

 腰を動かして百花の中を突きながら一花の中で指を動かす。
 一花と百花が体を寄せて指を絡ませた。
「あうんっああっイッちゃ、あんっ」
「私も、あんっ」
「俺もっ……」
 一際強く突き込むと、二人の中がぎゅううっと締まった。涼太が精を放った瞬間、二人の体が痙攣した。
「あああっ!」
 すべて放ち、涼太は力つきて二人の間に倒れ込んだ。

「おっはよう、今朝もあたしたちをオカズに朝勃ちした?」
「声が大きいぞ。いざとなるとあんなに恥ずかしがってたくせに」
「それはそれ、これはこれだもん」
「あら、羞恥心が残っているのは可愛らしいと思うわよ」
 今日も今日とて一緒に登校している三人だった。

「ところで涼太、告白されたという大学のゼミの子は断ったの?」
「あ……まだ」
「浮気したら殺すからね」
 一花ではなく百花に言われると本気っぽく感じて、背筋が冷えた。
「浮気をしようなんて気が起こらなくならないくらい夢中にさせればいいだけよ」
「あはは、お手柔らかにな」

 両手に花だったが、下手な事をすればトゲで刺されるかもしれない、気が抜けない関係になりそうだった。

(了)

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