散歩には秘密がつきもの (Page 4)
「よしよし、それじゃあ、しっかりパンツも履いて、な」
淫具を膣に挿入したまま成竹は富田の衣服を整えていった。
「そいつを入れたまま、今日の散歩と行こうか。スリルがあっていいだろ。ん?」
絶頂の余韻に赤らんだ顔で富田は頷く。
もぞもぞと最初は歩き難そうにしていた富田だが、住宅地を抜ける頃には慣れたらしく一見して淫具を咥え込んでいるとは分からなくなっていた。
他愛もない雑談をする余裕すら出てきた富田に対し、成竹は内心で意地悪く笑う。
そして、人通りと車通りが増える大通りで信号待ちをしている時、成竹はポケットの中でスイッチを操作する。
「っ!」
びくん、と富田の肩が跳ねた。
信号待ちをしている人は誰も成竹や富田に注意を払っていない。いや、注意していたところで、誰が膣内に潜り込ませた淫具が動いて膣肉を嬲り、美人整復師の陰核に甘い痺れをもたらしているなどと思うだろうか。
大通りの信号はなかなか変わらない。
自動車が眼前を行き交う様をなす術もなく、淫悦を悟られぬよう富田は太腿を合わせて見ているしかない。
ついに信号が青から黄、そして赤へと移り変わった。歩行者はぞろぞろと道路の両岸から歩き出し、交錯する。成竹と富田もその群の一部となって歩いた。
横断歩道を渡り切り、ほっとした様子を見せた富田へ不意に声が掛けられた。
「あっ、富田先生」
声をかけたのは彼女の整骨院に通っている老婆だ。
「こんにちは」
表情を取り繕い、富田は挨拶を交わす。
成竹は何気ない風を装って富田と老婆から距離を取り、歩道の隅でスマホを取り出した。そして、通話するふりをして横目で二人の様子を伺う。
「今日はお休みなのよねぇ」
「はい。また、診療日にいらしてくださいね」
「またお邪魔しますね、先生のとこに行ってから、ほぉんとによくなったの、腰が」
「……、そ、それは嬉しいです。でも、病院にも行ってくださいね」
「あらぁ、どうして?」
「それは――」
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