散歩には秘密がつきもの (Page 5)
立ち話を続けている富田の淫具の動きを少しばかり激しくする。大きな体の動きはないが、少し声が上ずっていた。それに頬も紅潮して艶っぽい。
婆さんの前で少し可愛がってやるか。
成竹は意地悪く笑み、淫具の動きを中程度の激しさに変更する。
ゆったりと膣肉を押し込むようだった淫具の動きは、掻きまわすような荒っぽさを伴ったものに変わった。さらに陰核を痺れさせていた振動が強くなり、秘所の花弁全体を揺らす。
微かに雑踏の騒音に混じって器具が振動する音が聞こえる。もちろん、成竹がその存在を知っていて耳を澄ませているから聞き取れる程度だ。
しかし、富田はどう思うだろうか。
老婆に淫具の振動音を聞き咎められやしないかと、ひやひやしているかもしれない。
あるいは――、スリルを快感にしているか。
後者だろうと成竹は踏んだ。
スマホで通話をしている演技をやめ、ポケットに突っ込む。そしてもう一方の手で、リモコンを操作し、動きを最大に設定する。
「あ、あのっ、私は、そろそろいかなくちゃ」
「あらぁ、ごめんなさいね、いやねぇ、歳を取ると話が長くなっちゃって」
おほほ、と老婆は上品に笑うと会釈をして去っていった。
それを見届け、成竹は富田に接近する。
「いかなくちゃ、ねぇ。そんなにイきたい?」
からかうように成竹が見た富田は、とろりと理性が蕩けた瞳をしていた。反対に淫欲は炯々と妖しい光を放っている。
「また意地悪して」
「婆さんの前でイけなかったことが?」
動作をOFFにしているリモコンを見せ、成竹が笑う。
それから目的地まで振動のON・OFFを繰り返し、成竹は散々富田を嬲った。次第に彼女からは余裕が消え、口数も少なくなっていく。最終的に富田は成竹の腕に縋って歩く始末だ。
そして、辿り着いた目的地は自然公園の一角だった。
そこは殆ど人が近寄らず、整備も行き届いていないのか東屋の中にまで落ち葉が積もっている。
東屋のベンチに腰を下ろし、成竹は告げた。
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