旅先の非日常姦 (Page 4)

 夫以外の性器など触れたこともない手が、ズボンとパンツを隔てて自分のモノを扱いている。その情景がますます昌也を昂らせた。我慢できず、彼はシオリの首筋に舌を這わせる。
「んっ」
 シオリが微かに声を漏らす。恥じらい、性器を扱いていない方の手で口を覆ってしまう。そんな彼女の仕草がさらに昌也を昂らせた。張りのある肌を味わい、唇で啄む。

「ん、んぅ、ぁっ」
 少しずつシオリの声に甘さが混じってくる。
「上手ですよ。気を抜いたら出ちゃいそうだ」
 言いながら乳房全体を揉みしだいて手の動きを昌也は変える。勘で辺りを付け、乳首を指先で押し込む。
「あぅっ」
 シオリが悲鳴のような声を上げ、喉を反らした。どうやら乳首を探り当てることに成功したらしい。さらに昌也はブラジャーのカップにもどかしい思いをしながらも、女性の敏感の部位のひとつである乳首を責め立てる。

「んっ、んっ、んう、あぁ、はぁっ」

 堪え切れなかった甘ったるい声がシオリの唇から零れ、昌也の股間を刺激した。ズボン越しの刺激も弱いはずの手コキが慎ましい喘ぎ声で媚薬のように性感を倍増させる。

 我慢できなくなった昌也は、ついにここが野外であることを承知しながらシオリのシャツの下へと手を忍び込ませてしまう。微かに汗ばんだ肌の感触はシルクよりも滑らかだ。柔らかなシオリの腹や臍を撫で、固いブラジャーに阻まれて侵攻を留めざるを得ない。

 だが、彼は大きな胸乳への侵攻を阻まれても、すぐさま脇腹をくすぐり、シオリの背中へと手を伸ばした。そして、器用にも片手でブラジャーのホックを外してのける。
 双丘が拘束を解かれ、震えながら昌也の手の中へ落ちてきた。
 ずっしりとした重みを堪能し、昌也は意地悪な気持ちをそのまま言葉に変換する。

「シオリさん、ブラ、外して、俺に渡してください」
「えっ、そんなこと」
「大丈夫です。キャミソールだってシオリさんは着てるし、こういうちょっとしたスパイスが気分を盛り上げるんですよ」
「でも……」
「旦那さんも、きっと興奮してエッチなシオリさんを見たら堪らないですよ」
「……本当に?」
「嘘なんかつくはずないでしょ? だって、ほら」

 シオリのシャツの下から手を抜き出し、昌也は自分の性器にぐっと力を入れる。するとズボンがパンパンに張り、シオリが目を丸くした。

「俺、興奮してこんなになってるんですよ。シオリさんのことを愛してる旦那さんだったら、ホントにたまんないですよ」
「分かったわ」
 意を決したらしいシオリはシャツの中に手を引っ込め、手品のようにするするとブラジャーだけを引っ張り出した。そのブラジャーを受け取り、昌也は鼻を近づけて犬のように嗅ぐ。
「ああ、良い匂いだ」
「やめて、恥ずかしいわ」

 自分の両肩を抱くようにしてシオリが顔を伏せる。そのポーズは両胸を寄せることになっていて、男を蠱惑するということにシオリは気づいていないらしい。
 誘蛾灯に引き寄せられる羽虫のように昌也はふらふらとシオリの胸へと顔を埋める。途端に鼻の奥まで熟れた女の匂いが充満した。そして、香りの素ある淫靡な果実を口にする。柔らかな果肉からは果汁ではなく、快感が溢れてシオリの口から甘い声となって滴った。

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