旅先の非日常姦 (Page 5)

「あんっ、やぁっ、そんなふうに歯を立てないで」
 甘噛みを繰り返す昌也の頭を抱き、シオリがもじもじと太腿を擦り合わせる。

 ついに我慢の限界が近くなった昌也であったが、その耳に自動車が近づいてくる音を捉えた。
 仕方なく彼はシオリの胸元という楽園から離れ、手に持っていたブラジャーを自分の鞄に押し込んだ。シオリも身なりを整え、近づいてきているバスに備える。

 バス停の屋根の下から出た二人を見て、バスがゆっくりと停車した。
 荷物で勃起したままの股間を隠し、昌也は乗車する。シオリも旅行鞄を胸の辺りに抱いて隠していた。少しばかり間抜けな動きに笑みを交わし合い、二人は最後尾の座席へと腰を落ち着ける。

「窓際どうぞ」
「ありがとう」
 シオリを窓際に座らせ、昌也は通路に近い位置に座る。それも彼の思惑の内だ。

「シオリさん、口で旦那さんにしてあげたこと、あります?」
「えっ」
 外の景色を見ていたシオリが囁かれた内容に驚いて顔を昌也に向ける。

「ないわ。やっぱり男の人って、そういうの好きなのかしら」
「全員ってわけでもないですけど、でも自分の奥さんに奉仕されたら、やっぱり特別感あって旦那さんも興奮するんじゃないかな。特にシオリさんはしてあげたことないっていうし」
「でも、自信ないし」
「大丈夫、俺が教えますよ」
 言うが早いか、昌也は勃起したまま性器をズボンから取り出す。シオリは思わずといった様子で口を押えて驚きを呑み込んでいる。

「こんなところで……」
「静かにすれば大丈夫ですよ」

 そっとシオリの方に手を回し、昌也は彼女に上体を倒させる。
 眼前に赤黒く勃起した肉棒を突き付けられる格好になったシオリが息を飲む気配を昌也は感じた。猛る男根で人妻の息吹を感じるというのも乙だが、昌也はぜひとも口奉仕を味わいたい。

「まずは舌を使って裏筋を舐めて」
 言われるがまま、シオリが桜色の唇から舌を伸ばす。ざらりとした舌の感触がのろのろと裏筋を這っていく。
「アイスを舐める要領です。裏筋から先っぽ、あと玉まで丁寧にね」

 シャワーも浴びていない男根を人妻に舐めさせているという背徳的な行為に、嫌が応にも昌也のボルテージは上昇する。シオリの唾液で全体を塗され、拙いながらも丁寧な舌を用いた奉仕に睾丸の奥から精液がせり上がってくるのだ。

 しかし、すぐに射精してしまっては面目が立たない。
「舐めながら手を使って。ゆっくりと竿を扱くんです」
 余裕があるフリをしながら昌也は指示を出す。

 ふと、バスの運転手に目を向けるが、一向に気付く様子はない。暢気に鼻歌など唄っている。
 運転手に対する優越感が昌也の胸を占め、同時に抗い難い射精欲求が脳内を駆け巡った。

「シオリさん、咥えてっ、口を開けて、早くッ」
 小さいながらも切羽詰まった声を上げ、昌也は目を白黒させているシオリの口を開けさせる。そして、事態を呑み込めないでいるシオリの口の中へ無理やりに肉棒を侵入させ、本能に任せて吐精した。
「おおぉっ」
 思わず昌也の口から快感の声が漏れる。

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