旅先の非日常姦 (Page 6)

「歯を立てないで、喉奥で精子を味わって」
 乱暴に頭を押さえつけ、昌也は最後の一滴までシオリの喉奥へと放つ。その快感たるや恋人やソープ嬢などへの口内発射とはまるで違う。他人の女をオナホールのようにぞんざいに扱う罪悪感と背徳感が入り混じった脳が溶けるような快感である。
「んっ、んぶ、ふぅーッ、ンぐぅ」
 必死にゼリーへのような精子を飲み下し、シオリが喉奥で雁を締め付けた。
 ゆっくりと昌也はシオリの口から肉槍を引き抜く。唾液の糸を引いて女の口から抜け出した男根は、禍々しさすら備えていた。

「ちゃんと飲めたか、口の中を見せてください」
 酸欠のせいなのか、ぼんやりした表情のシオリが大きく口を開けた。紅潮し、性器のように扱われたばかりの口腔を晒している人妻に、昌也の雄は再び硬さを取り戻してしまう。

「偉いですね、ちゃんと飲めて。こんなふうに奉仕されたら、旦那さんだって堪りませんよ」
「よかったぁ」
 夫以外の精液臭い息を吐きながら、シオリが頬を緩める。

 昌也がシオリの口奉仕をさせてから間もなくバスは目的地へと到着した。
 宿がある集落は過疎が進んでいるらしく、老人の姿しか見かけない。辿り着いた宿の主人も昌也の親よりも年上だった。
 泊る予定の部屋へ案内され、夕食の時間を告げると主人はどこかへ行ってしまう。
 いわゆる古民家をリノベーションして運営している宿で、二人に割り当てられたのは家族風呂のある離れである。広すぎず狭すぎない絶妙な間取りで、長い年月と人の手が触れることによって飴色に変化した家財など、普段の旅行であれば昌也は感動していたはずだ。

 だが、今は違う。
 彼は目の前にいる人妻をどのように抱くか、ということに全ての意識を向けていた。
 宿の主人が出て行き、ゆっくりと三十秒数えて、昌也はシオリへと向き直る。彼女は旅行鞄から荷物を取り出している最中だった。

「あ、そうだ。マサさん、ブラ返し――、きゃぁっ」
 昌也は振り返ったシオリにのしかかり、畳の上に組み敷いた。さらに唇を奪う。
「いや、キスは、だめぇ」
「なに言ってるんですか、旦那さんを悦ばせるためですよ。さっき、チンコをしゃぶったみたいに、ほら」
「んぉっ」

 閉じようとする唇をこじ開け、舌を無理に絡ませる。すると諦めたのかシオリがおずおずと応えた。昌也はシオリと舌を絡めて唾液を交換する。さらに歯列や歯茎、口蓋、舌裏まで徹底的に愛撫した。
 涎で口周りをべとべとしたシオリから顔を離し、昌也は彼女のジーンズを毟り取る。日焼けの経験などなさそうの白い太腿が露わになり、そこにも昌也はむしゃぶりついた。汗の味が下に広がる。鼻先には発情した女独特の匂いがすでに届いていた。

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