行きずりの夜 (Page 2)

 ひさ子が自分の人差し指を口にくわえた。音を立てて舐める。そして、スカートを足の付け根までまくって握り拳が入るくらい足を開いた。
 口から指を離して股の間に入れる。
「今……触ってるの。下着をずらして直接……割れ目をなぞって……」
 ひさ子が吐息をもらした。

「指……あなたのじゃないけど、入って……いじって、あ、かき回して」
 研一はカーラジオの音量を下げた。
 車は街を離れて田舎道に入ってきていた。暗くなって車内は見えづらい。すれ違う車も少なくなってきた。

「は、ん……奥まで届かない、けど……ここ、ここをこすれば……」
 あごを上げ、ひさ子の声が高くなる。
「ん……んんっ!」
 ビクビクッとひさ子が震える。

 たまらず、研一はハンドルを切って車をあぜ道に入れた。少し進んで車を停める。エンジンを切ると静けさに包まれた。
「いいか?」
 ひさ子が頷いた。

 シートベルトを外して助手席を倒し、ひさ子に覆いかぶさる。慌ただしく下を脱いで、突き入れた。
「ああんっ……」
 中はすでにヌルヌルで簡単に研一を受け入れた。女性の中は久しぶりで、頭の奥が熱くなる。

 突き上げるたびに車が揺れる。
 もっと揺らしたくなって夢中で突き上げると、ひさ子がしがみついてきた。
「ああっ!」
 中で出した後も惰性のように腰を動かして肉壺の感触を楽しんだ。
 研一は自身を抜くと脱力して運転席に身を投げた。窓がくもっているのに気付いてエンジンをかけて窓を開ける。小さく聞こえるラジオの軽快な曲と冷えた空気が流れ込んできた。しばらく黙った後、ひさ子が言った。
「これで終わりじゃないわよね?」

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