行きずりの夜 (Page 3)
「レイトショーなんて久しぶり」
ポップコーンを手に、ひさ子がうきうきした笑顔を見せた。
「結婚してからは映画もあんまり行かなかったし」
「俺も映画館は久しぶりだ」
観客は十人ほどで、ばらけて座っている。
手を出そうかとも思ったが、ひさ子が真剣に観ているのでやめておいた。
「なんか、映画みたいな事したくなったわ」
人気のない道の脇に車を停める。
車のボンネットの上にひさ子が寝ころんだ。ひさ子の両足を肩にかけて、突き上げながら研一は訊いた。
「こんな事やってる映画ってあったっけ」
「知らない」
「でもなんか、アメリカのB級映画で出てきそうだな」
ボンネットがななめなので、ひさ子の体重がかかる分深く入る。お互いの肉がぶつかり合うパンパンという音が響く。
中出しすると、今度はひさ子がボンネットに手をついてバックで犯した。
車が通りかかって、思わず動きを止めてボンネットに伏せる。ライトが二人を照らしていく。通り過ぎる際、スピードを落として観察されたのではと考えてしまう。
「なんだか、すっごく悪い事してるみたい、あっ」
「悪い事だろ、こんな道端でヤッてるんだから」
悪い事をしていると思うと硬くたぎってきて、ひさ子の腰をつかんで乱暴に突く。
「あっ、きつ……でも、いいっもっとぉ、イクゥ」
「いいぞイケッ」
「あうっああっ」
ひさ子の中がきゅううっと締まり、お尻がぶるぶる震える。研一も精を放ち、荒く息をついた。
夜明けが近いようで、空が明るくなってきた。
これからは通る車も増えるだろうし、さすがにここではできないだろうと離れて服を整える。
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