美人准教授、粘液吸盤責め
黒須いずみは大学で准教授として勤めていて、水棲生物の研究をしている。ある日、生徒が研究用にと釣れたタコを持ってきてくれた。新種らしいタコが気になって、いずみは飲み会後に大学に戻る。そこで飲み直しながら観察しているうちに眠ってしまう。ところが目覚めると水槽から逃げ出したタコが体に貼り付いていた。アルコールを摂取したらしいタコに興味を覚え、いずみはそのままタコの好きにさせる。タコはそのうち、いずみの体の中に侵入し……。
「まあ、ずいぶんたくさん獲れたのね」
クーラーボックスの中を見て、黒須いずみは言った。
いずみは大学で准教授として勤めていて、水棲生物、主にタコの研究をしている。
それを知っている生徒が、釣りをしに行って獲れたタコを研究室に持ってきてくれたのだ。
「本命は違ったんですけど、なぜかタコばっかり釣れちゃって」
「わざわざありがとう」
いずみが笑いかけると、生徒が顔を赤らめた。
長い黒髪を横でひとつにまとめ、スーツの上に白衣を着ている地味な格好だ。それでもプロポーションの良さは隠せなかった。クールに見えるが、笑うと途端に人懐っこくなる。
いずみの隠れファンも多かった。
5匹のタコを別々の水槽に移し、じっくりと観察する。
「あら、この形……もしかして新種?」
もっと観察したかったが、今夜は他の教員たちとの飲み会がある。
後ろ髪を引かれながら、いずみは大学を後にした。
飲み会が終わり、いずみは大学に戻った。
なんとなく飲み足りなくて、コンビニで缶ビールやつまみを買って持ち込んだ。酔った勢いで缶ビールを全部開け、1口ずつ飲み比べをする。
「こうして飲むと、より味の違いが分かるわね」
いずみはトロンとした目でタコを見つめた。
「私ももうすぐ三十路……その前に成果を出したい。あなたたち、もし新種なら私に協力してよね」
言って、ほわほわ笑う。
そのうちに酔いが回ってきて、いずみは机に突っ伏して眠ってしまった。
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