遠隔ローターは愛液の匂い / 古着屋・久志の「出会い系」冒険④ (Page 5)

そうこう妄想と股間を膨らませているうちに、アポ当日がやってきた。待ち合わせは都下八王子のJR駅付近。お互いがマスクを着用しているうえに、車内に乗り込んでいるので、“顔バレ”の心配はない。
まずは気分だけでも盛り上がって来ているのは感じているのだった。
その証拠に、シフトノブに載せた久志の右手を弥生は撫でまわすように弄って、指を1本ずつ擦ったり指の股に自分の指を絡めたりしてニヤニヤしている。

もともとが「浮気ありき」のメッセージから発展していった間柄なので、変な駆け引きをしなくて済んで、久志もリラックスをしていたのである。
そんな「指の攻防」で遊びながら、久志の愛車のボルボ・ワゴンは街道沿いのラブホへと入って行ったのだ。郊外なので、ホテルには困らないのも便利だ。

部屋へインしてからは、ディスタンスなのでキスは省略したものの、スーパーホワイトの下着上下になった弥生は、飢えた獣のように久志を全裸に剥いて、まずはぺニ棒にゴムを被せてシコシコと扱き出したのだった。

「まずは、久志さんにソノ気になってもらわないとね」

と言いつつ、玉や袋までを素手で揉み出してくる。こうなると、「ディスタンス」はなかば崩れていったようなものだった。

「オレだけ気持ち良くなっても不公平だから、約束通りに『例のモノ』を」

と言った久志は、自分のエッチ用のトートバッグからディルドとワイヤレス・ローターを取り出した。
ベッド上に移動した弥生が、

「痛くない?」

と不安そうな顔つきでいるのを無視して、久志はまずはディルド(電動でもなくて、昔からある“張り型”)で外陰唇のあたりを軽くタッチ。同時に指でクリちゃんの頂点を探りあてて、中指の腹で丁寧に愛撫していった。

ここまでくると、キスとクンニとオーラルをしないだけの「なんちゃってディスタンス」である。それでも弥生は、怒るどころか腰をクネクネとヒネリつつ、

「あ~、もっと頂戴!」

と、おねだりをしてきたのだった。

こうなる展開を予想・希望していた久志は、指とディルドで充分に弥生のマンコをほぐしていったのだ。

「それそろ、電動のを頂戴! ワタシを好きにしていいから、弄んで!」

そう弥生が叫ぶので、久志はワイヤレスのピンクローターをマンコに突っ込み、そのまま浴室に連れて行った。そこには、入室時に用意しておいたお湯が大きなバスタブに満たされていて、それに弥生を落としたのだった。

「もぉ、悪戯してぇ」

そのバスタブに、体を重ねるようにして湯に浸かりながら、久志はローターはONとOFFを繰り返していったのである。

「うっ、ううっ」

と、スイッチするたびに弥生は体をピクピクと跳ねさせて感じている様子だった。完全防水だからできる芸当である。
という事は、仮に失禁したり意図的に放尿しても大丈夫という事である。久志は「ニヤリ」と笑みを浮かべて、求められるままにぺニ棒をしゃぶらせてやった。もし、関係が続くようなら「野外でもOKだな」と考えていたのである。
ここまでは、対面で話すのも遠慮がちだった2人だが、ついに禁が破られたのだった。

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