遠隔ローターは愛液の匂い / 古着屋・久志の「出会い系」冒険④ (Page 6)
「うぅ~、気持ちイイけどディスタンスじゃなくなっちゃうよ?」
今度は生フェラだったので快感が倍増した久志が呻いた。さすがは人妻だけあって、舌の遣い方が絶妙だった。
「気持ち良くしてくれた、ううぅっ。お礼よ、あっぁっ」
フェラをしてもらいながらも、ワイヤレス・ローターのスイッチをON・OFFしていたので、言葉が途切れ途切れになるところが、艶めかしかった。
そして、そのまま再びベッド上に場を戻して、2人は“できるだけ対面するのだけは避けて”求め合ったのであった。そうなると、バックからのスタイルが最適で、2回のフィニッシュとも、このラーゲだったのである。
結局、キスだけはしなかったものの、久志はちゃんと弥生のマンコにぺニ棒を挿入する事に成(性交)功した。ゴム付きではあったが、禁断の実を喰らったようで、まことに美味しくいただいたのだった。
スイッチは貞操帯の鍵の如く
久しぶりの複数回(久志は2回、弥生は3回)の絶頂で心地良い疲れを全身に得た弥生は、そのまま八王子の駅まで送ってもらい、帰ろうとしていた。すると、久志が、
「せっかく買ったんだから、駅までコレを付けていってよ」
と言いながら、ナプキン状に貼り付けて小さな突起を震わせるリモコンバイブを弥生に装着しはじめたのだった。
「え~、ナニ、これぇ?」
それは米国製の秀れモノで、振動がデルタ全体に広がるらしい。
装着した久志は、まずはエレベーター内でONにしてみた。すると、弥生は初めての触感と振動具合に座り込みそうになりながら、
「えっ? あっ、これイイっっ!」
と小声で呟いて、立っていられないので久志の肩にしがみついてきたのである。
それからチェックアウトしてクルマに乗りながら、久志はONとOFFを繰り返していった。
弥生は振動によって、大腿部を大きく開いたり、固く閉ざしたりしている。
「これも凄いわっ」
普通のOLや母親の顔とは、明らかに違う34歳の「オンナ」の顔がそこにはあった。
久志は、
「それは、このまま着けて帰ってもいいよ。今度会う時まで預かっておいてね。スイッチはオレが保管しておくけど(爆)」
「バカね。アナタとしか使えないわよ。誰にもカミングアウトできないし」
こうして、バイブをお股に当てたままで弥生は改札に消えていったのだった。
「それにしても、早く堂々とディープ・キスくらいはできる世の中に戻ってほしいものだな」と、久志は弥生との情事を終えてつくづく思ったのだった。
(了)
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