就業時間内セックスで燃える! / 古着屋・久志の「出会い系」冒険② (Page 3)
平日・昼間・仕事中…3拍子合致した条件
久志はメッセージは入れたものの、フィットしたメールが来なかったために出会い系自体を忘れかけていた。
それが、2日後の昼休みになった時に、習慣で出会い系を開いてみると2通のメールが入っていた!
急いで見てみると、
「最近、疲れが溜まっているのでマッサージしてくれませんか?お金は払えないけど、“口”か“手”でならイイですよ。ほかも希望なら要相談で」(46歳・主婦)
「まだ募集していますか? 明日は外回りでそちらに参ります。時間が合うようでしたら、昼間に会いたいな」(43歳・バツイチ独身・OL)
という2通だった。
前者は体のいい「割り」(「割り切り」や「援助」の意)への誘いだろうからパスだ。必然的に後者を念入りに検証してみて、久志は「何となく」OKで返信する事にしたのだった。
「何となく」と述べてみたが、久志としてはこの後者のメールに絞る事にしたのである。
理由は、「外回り」「時間が合う」というのは、仕事中の確率が高いからだった。背徳感がセックスのスパイスになるという事実を、体で知っていたからに他ならなかったのだ。
このメールの送り主・朱美は、保険商品を扱う会社の営業部に所属。法人をメインに、そこから紹介された特定個人だけを相手に営業する部署にいるらしかった。
久志が、
「明日の昼間って仕事中でしょ? 大丈夫ですか??」
と、サイト内メールで尋ねると、
「ご指名のお得意さんのところに、一人で行くから比較的に自由になるのよ。写真で見ると甲斐さんは危なくないみたいだから、“いいかな”って(笑)」
どうやら、久志のプロフもチェック済らしい。「その方が、話しが早くていいや」と久志は思ったのだった。
「それなら、朱美さんの写真も見せてよ。プロフには貼ってないでしょ?」
「ホントに会えるなら晒すけどさ。もう、おばちゃんよ」
「でも、写真も見てないと“誰でもいいのかよ”って思われても嫌だし。もし、どうしてもNoならば、明日の楽しみにしておくよ」
「じゃぁ、そうしておいてよ。『財前●見に似てる』とだけは、言っておきましょう(爆)」
こうしてアポが決まったのだった。久志の場合はLINEへ誘導したり、といった戦法はあまり取らなかった。「ガツガツしている」と思われるからだ。
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