二股の行方 (Page 3)
「あああ……」
気持ち良かったが、筆は細いので決定的な刺激を得られなくてイケなかった。
「も、もう……」
マリの秘所に刺さっている筆が揺れている。もっと太くて熱いモノをとねだっているようだった。
「いやらしい色……奥に、欲しい……」
赤尾が微笑み、筆を抜いて秘所の絵の具をタオルで拭き取った。
「んんっ……あうっあっあっ」
赤尾のモノがマリの中に沈み込んでくる。
「たっぷり中に塗りつけてやるからな」
「うあっああんっ」
ズンズンと奥を突かれ、中出しされる。マリは背中を反らしてキュウウッと赤尾のモノを締め付けて快感に震えた。宣言通り、精液を中に塗りつけるように何度か抜き差しされる。
「あう、駄目ぇ、イッてるのに、擦っちゃ駄目ぇ……」
「もっとイカせてあげるからね」
青山が見せつけるようにマリの頬に自分のモノを擦り付けた。
「ええ……んううっ」
場所を交代して、今度は青山が入ってくる。イッて敏感になった中はすぐに快感を拾って男を締め付ける。
「あん、あああ」
赤と青、混ざって紫になった絵の具に塗られた体が快感に跳ねる。
たっぷり中出しされて、マリはくたりと体の力を抜いた。
絵の具を洗い流し、ベッドに移動する。
「ああんっああっ」
「おっぱいをこうされるのが感じるんだよな」
下から持ち上げるように手の平で包み、やわやわと揉みながら乳輪をねっとりと舐め上げられる。
「やってみろよ」
「こうか?」
「あううっ」
赤尾にアドバイスされて、青山が実践する。二人の男から胸を責められて、マリは首を振った。
「キスは歯列をなぞるようにして……舌をもっと深く絡めるんだ」
「んふ、んくう」
青山が後ろから胸を揉みながら口づけしてくる。赤尾は股の間に顔を埋めて、舐めしゃぶりながら指を挿入して中をいじっていた。
「らめ、もう、こんにゃのぉ……。んんんんっ!」
マリは体をがくがくと痙攣させて、潮を噴いた。
「あひいっ、あうううっ」
「うわっ、潮噴いたの初めて見た」
「俺も」
「うくう……やだ、もう……」
思わず涙ぐむと、赤尾と青山が頭を撫でてきた。
「まあこれも二股の代償っていうか、な?」
「二人で責めるといつもより乱れて可愛いから、こういうのもいいかなって」
「……つまり?」
「これからはセックスは三人でしよう」
「嘘でしょ……」
二人が本気だと分かり、マリは頭を抱えた。
どちらかを選ばなくてすみ、愛想をつかされる事もなかったが、セックスに関してだけやたらに協力して腕を上げてくるとは予想外だった。
「まあ……いい事……なのかしら?」
やっぱり答えは出なかった。
(了)
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