花をまとう女 (Page 4)
ある者は百合をうつ伏せにした。不自由な体勢で苦しそうにしている百合を容赦なく犯す。
また、秘部とアナルの2輪挿しで2人がかりで犯しもした。
「ああっ中が、こすれてぇっ……」
百合が絶え間なくイキながら、男たちの欲望を受け止めていく。貴文も再び参戦して百合を犯していった。
「またっ中、せーえきぃ……」
内股は男たちが吐き出した精液でグチュグチュに濡れている。どちらがより深く百合を犯せるか、競うように突かれて百合が首を振った。
「ひぐうっんあああっ」
全身を痙攣させて、2穴を貫かれる快感をむさぼっていく。
「ひいいんっイクゥッ……!」
すでにイキまくっている百合が改めてイク宣言をする。
「ああっうあああ……!」
たっぷり中出しされて、百合が嬌声を上げながら絶頂を噛み締めた。
貴文たちが離れると、山城が1輪の百合の花を渡してきた。
「最後の仕上げです。これをくわえて、口づけしてやりなさい」
貴文は百合の茎をくわえた。そのまま、百合に口づけする。
「んふうっんん」
茎越しに舌をからめて唾液が混ざっていく。夢中で唇を吸い、離すと唾液の糸が引いた。
「さあ、これで完成です」
山城が言った。
肌と縄の間に挿してあったダリアは情交の激しさを物語るように散り、花びらが汗などで濡れた肌に貼り付いている。畳や布団の上にも花びらが散り、むごたらしさを強調していた。
秘部とアナルから白濁液がドロリとあふれて布団を濡らしている。
百合の花をくわえたまま、百合が微笑んだ。
陵辱の跡が生々しい「作品」に男たちが感嘆の声を上げた。スマホやカメラで百合を撮っていく。促されて、貴文もスマホを向けた。
震える手がシャッターを押し、非日常が写真として切り取られた。
次の週の月曜日、仕事帰りの貴文はそっと花屋を覗いた。
百合が普段を変わらない様子で働いている。
「あ、いらっしゃいませ」
気づいた百合に声をかけられ、貴文は頭をかきながら店内に入った。
「どうも……」
「今日はどの花にしますか?」
あまりにも普段通りで、貴文はあれは夢だったのかと思いそうになった。
貴文は百合を指差して、冗談混じりで言った。
「……じゃあ、百合で……」
百合が笑顔のまま、ほんの少し首を傾げた。
「私は、皆様の花器ですよ?」
貴文の指がピクッと動いた。
夢ではない。
「……俺だけのものにしたい」
百合が真顔になった。
「私をあそこから連れ出すのは、並大抵の覚悟ではできませんよ?」
「……それでも、俺だけのものにしたい。俺だけが、君を縛りたい」
「……そうですか」
百合が1輪の百合の花を貴文に渡した。
「貴文さんにあったのは、そちらの素質だったんですね」
手渡された百合の花を、百合の耳の上辺りの髪に挿す。
「いつか、俺だけの百合にする」
「頑張って下さい」
そう言って、百合が微笑んだ。
(了)
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