放課後の秘め事

・作

 教師の池田旭は放課後の見回り中、廊下に使用済みらしいコンドームを見つける。真面目でおとなしい生徒である北沢はるかが自分の物だと言い、まだあるからと誘ってくる。池田は誘いに乗って北沢を抱いてしまうが、真意が分からずに悩みながらも誘いを断りきれずに関係を持ってしまう。そして、他の女生徒との会話で金を強請る気らしいと誤解するが……。

「見回りいってきます」
 俺は立ち上がって職員室を出た。
 もうすぐ下校時間、残っている生徒がいないか校舎内を見回る。俺、池田旭は率先してこういった役目をしていた。教師になって5年、生徒指導を任されて俺は張り切っていた。

「ん?」
 廊下に何か落ちている。
「ゴミくらい拾え……」
 拾いかけて、そのままの姿勢で固まった。

 コンドームだった。しかも袋から出ていて、使った後のような状態になっている。よく見ると中には白い液体らしき物が入っていた。
「嘘だろ……」
 誰なのか、どう指導すべきか考えていると、後ろでカタンと音がした。
 振り向くと女生徒が教室から顔を出していた。
 俺が担当しているクラスの北沢はるかだった。

「あ……あの、それ……」
 コンドームを指さす。
「私の、です……」

 驚きだった。北沢はおとなしく真面目な生徒で、こう言ってはなんだがクラスでも地味めのグループに属している。性行為どころか、彼氏もいないだろうと思っていた。
 北沢はもじもじと肩までの髪を耳にかけた。頬を染め、耳まで真っ赤になっている。
 事後なのか? ……たった今まで?

 俺は北沢の横から教室内を見た。
 誰もいない。

「相手は誰だ? 怒らないから……」
 そこで言葉を切る。
 北沢が体を寄せて俺を見上げていた。
「あの……まだ、あるんです……」
 セーラー服のスカートのポケットからコンドームを取り出す。
「せんせえ……」
 うるんだ瞳で見つめられ、俺は動揺した。

「誘っているのか……?  うっ」
 そっと股間に手を添えられる。その手が震えていて、その事に欲情した。
「あっ」
 北沢の手を取り、教室に入る。ドアを閉めて黒板横の壁に押しつけた。
「あ……」
 セーラー服の上から胸を揉む。まだ成育途中なのか、そんなにおおきな膨らみはない。
「……せんせい……」
 北沢の体から力が抜けていく。それを支えながら座らせ、俺は膝をついた。

「ふあっ……」
 内股を撫でると、しっとりと汗をかいていた。スカートをめくると、飾り気のない白い下着が現れた。下着を脱がして割れ目を撫でる。事後とは思えないほど、そこは閉じていて線のようだった。薄い陰毛の感触を楽しんでから指を差し込む。
「んんっ……」
 北沢がビクンと震えた。

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