放課後の秘め事 (Page 4)

 そういう事か……。
 想像以上にショックを受けている自分に驚く。
 セックスをしたかっただけで、飽きたら脅すつもりだったんだ。

 俺はドアを乱暴に開けた。
「金なら払ってやる。だから写真は消せ、関係も終わりだ」
 それだけ言って背を向ける。
「あ、あのっ違うんです」
 北沢が追いかけてきた。無視して歩き続ける。
「私、お金が欲しいんじゃありません。彼氏もいません……」
「え?」
 足を止めて振り返る。

 北沢が胸の前でぎゅうっと手を握って絞り出すように告げる。
「私……先生が、好き、です」
「……え?」
「先生の写真が欲しくて撮ってしまいました……すみません」
「好きって……」

「これ……覚えていますか?」
 北沢はスカートのポケットから消しゴムを出した。
「あ……もしかして、中間テストの時の、か……?」
「はいっ」
 覚えていたのが嬉しいのか、北沢の表情が明るくなる。

「私……家では、その、あまり必要とされてなくて……困っていても言えない事が多くて……だから、消しゴムを忘れた事も言えなくて……」
 テスト中におたおたしていたから、さすがに放っておけずに消しゴムを置いたのだ。
……それだけで好きになったのか?
「だけど、消しゴムは返してくれたよな?」
「すみません、購買で買った物を返したんです。先生の物が欲しくて……」 
「そ、そうか……」
 沈黙が気まずくて、北沢の手を取る。
「ここじゃ何だ、俺の家に行こう」

 マンションの部屋に入り、もどかしく思いながらセーラー服を脱がせる。
 ベッドに座らせて秘部を指で撫でる。顔を近づけて舐めると、北沢が俺の頭をつかんだ。
「あ、駄目、汚い……」
「汚くなんかない」
 一舐めするだけで内股がふるふる震える。

「その……最初の時……というかこれまで、突っ走ってすまない。痛かっただろう?」
「あ……いえ……私から誘ったので……」
 痛かったんだな……と落ち込む。せめてこれからは気持ち良くなってほしいと舐めながら指を差し込む。
「あっあっ」
 愛液があふれてくる。感じてくれているのだと、指で更に中を探る。
「ああんっ」
 中が痙攣して北沢が声を上げた。

「はあん……」
「イッたみたいだな」
 挿入しようとして、コンドームを持っていない事に気づいた。どうしようかと迷っていると、北沢がコンドームを差し出した。
「どうぞ……」
「あ、すまん。……このコンドームは自分で買ったのか?」
「はい。薬局で、他の商品に紛れさせて……恥ずかしかったです……」
「あー、そうだな。これからは俺が用意するから」
「これから……」
 北沢がほわっとした顔をした。

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