貝合わせを……する前に (Page 2)

「なあにー?令子さんピンチなんですかあ?カノン姉さん」

 バックルームから、後輩のマリエが、ひょいと顔を出した。どうやら聞こえていたらしい。ちなみに最初にカノンに、雑誌に令子が載っているのを教えたのが、このマリエだったりする。

「うちらで出来ることあったら、絶対言ってくださいよ?ヘアメイクやってもらえるなら、何でもしますからー」

「ちょっと!最初に見つけたからって、自分だけやってもらおうとしてない?」

「違うってば!カノン姉さんも何か変なことになりそうだから……」

「はいはい!ちゃっちゃとみんな、着替えとヘアメイク済ませる!お客様が来るまであと30分切ったぞ!」

 バックルームの前でマネージャーは声を張り上げ、パンッ!と手を叩いた。

「ちぇ、しょうがないなー」

「分かりました、でもメイクは絶対手は抜かないからちょっとだけ遅くなるー」

「ダメだ!開店時間には、まず全員でお迎えするのがうちの流儀だろうが!メイクだったら、『お色直ししてきます』で済むだろ!」

「あーもー、オーナーもなんでこんな女心が分かんないマネージャーを雇うかなあ。

 全員でお迎えする時に、メイク手抜きしてる方がお客様に失礼でしょ!一番綺麗になった姿を見てもらうのも、うちらの仕事よ?!」

 例によって、マネージャーと女性達の口撃戦が始まった。

 そして厨房のほうからも、調理専門の男性スタッフがやってきた。

「カノンさん、うちらでやれるところは出来ました。最後の仕上げと味見、お願いします!」

「はいはい!」

 カノンはフルメイクにドレスとハイヒールという格好にスタッフから渡されたエプロンを手早く身に付け、厨房に向かった。

 オーナーがカノンを雇ったのは、一人ぐらい美貌のオネエがいてもいいだろうという理由からだったが、今やカノンは文字通り、“姉さん”として店の中心的な存在になっていた。

 カノンが料理や酒の監修を行っていることも、この店の売りの一つになっている。一見の客が、カノンが仕上げた料理に胃をつかまれ、いつの間にか常連になることも、それほど珍しくはなかったからである。

  

 そして、令子との約束の時間――日曜日の夜がやってきた。部屋にやってきた令子は、元気がなさそうで、何か思い詰めたような目をしていた。

 しかしカノンはあえて理由は聞かず、まず食事をしてからお酒を飲みつつガールズトークをしようと提案し、令子も賛成した。

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