貝合わせを……する前に (Page 6)

 「あれ?あたし……ああ!」

 たっぷりと蜜をたたえた肉壺を奥までじゅぷじゅぷと掻き回され、令子は悲鳴を上げた。

 二人で達した後、数秒で意識を取り戻した藤治は、濡らしたタオルで精液まみれの自分と令子の体を拭き、まだ気絶している令子の肉壺がたっぷりと蜜をたたえているのを確認し、今度はよがる令子の顔をよく見るために、正常位で蜜壺に自分の肉茎を突き入れていた。

「令子……よがり顔、見せてくれる?

 それにさっきは出す前に抜けたから、今度はちゃんと中に出すから」

 腰の動かし方を思い出した藤治は、涼しい顔で言ってのけた。右手は令子のクリトリスをいじっている。

「クリトリス、気持ちいいみたい。大きくてぷくぷくになって、奥を突くたびに赤くなって。ピンクより綺麗な色」

「ひあ……あぁああ!兄様……許して、兄様!

 もう……だめ……壊れそうなのぉ!あああ、奥まで…ひうぅっう……ああーあ!許し……壊れそ……気持ちいいい!壊れちゃうぅ、気持ちよすぎて!

 死んじゃいそう……ああん、でももっと欲しい!に……い……様ぁ……ン」

 今や令子の肉壺は抽送のたびに蜜をじんわり吐き出しながら、それでいて肉茎――あと半年で手術で取り除かれるはずのモノ――に絡みついてくる。持ち主の代わりに、もう離さないと言わんばかりに。

 性同一性障害者と診断され周囲からも女性と認められ、後は手術を待つばかりだというのに、こうして男の肉棒で令子の奥まで音を立てて激しく突き上げていると、自分はやはり男なのではないかと思えてくる。肉茎に右手を添えて、張り切ったエラで令子の膣内の上のポイントをこすってみる。

 と、令子の体はびくっと跳ねた。

「ひぐううっ、いきっぱなしなのに、もっと気持ちよく、なるぅ!」

 令子は声をあげ、同時に蜜壺がぐっと締め付けてきたので、藤治は動けなくなった。

「令子!動けない!もう出そう、中に」

「あたしので兄様のが気持ちよくなってるのね、うれしい。今度はちゃんと中に出して……」

 令子がうっとりとした表情で言った瞬間、蜜壺は男棒を激しく絞り上げ――精液を、今度こそしっかりと絞り取っていた。

 そして藤治の射精と同時に、二人はまたも気を失った。

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