奇妙な依頼 (Page 4)

 その様子に気をよくした篤史は男根をゆっくりと女肉へと埋める。じわじわと性器が埋没していくほど甘い快感が腰から背中、脳へと昇り詰めていく。男根に絡みつく媚肉は彼をきつく締め付け射精へと導こうとする。
 
 これ程の快感を性交で得たのは篤史にとって初めてだった。慌てて腰を引き、男根を外へ出す。そして、事前に渡されていたコンドームを装着する。
 
 コンドームなどない方が快感は強いだろうが、そうするとあっという間に達してしまいそうだった。少しでもこの快感を長引かせ、性交を楽しむためにはコンドームの装着も致し方ない。
 改めて男根を奥へと挿入する。
 
 それでも女性の性器は経験がないほど強烈な快感を篤史に与えた。滅茶苦茶に腰を振りたい衝動を抑え、ゆったりと男性器を抜き差しする。まとわりついた愛蜜が白く濁り、床へと滴り落ちた。
 このままゆっくり味わおう。
 
 歯を食いしばって射精の欲望に耐えていた篤史は思わず腰の動きを止めてしまった。それというのも女性が自ら腰を振り、より強く深く快楽を貪ろうとしたのである。 
 自分で制御できない快感にあっさりと篤史はコンドームの中に射精した。女性の膣が収縮し、さらに射精を煽る。
 
 たっぷりと吐精した彼のことなど素知らぬ様子で、女性はグラインドを再開した。
「うおっ」
 思わず情けない声を篤史は出してしまう。
 射精した直後だというのに女性の淫肉に扱かれ、彼のものは硬度を取り戻していく。反対に篤史は腰を引いてしまう。強すぎる快感に文字通り腰が引けているのだ。
 
 びじゅ、ぱちゅっ、と肉と淫水が交わってぶつかる音が静かな室内に満ちていく。
「ちょっ、ちょっと、ストップ!」
 気づけば女性が体を捻じって彼を見ている。先程と変わらない無表情だが、口が半開きになって荒く息を吐いていた。唇の隙間から覗く白い歯、そして舌先がちろりと揺れている。
 
 それを見ただけで篤史の肉棒がさらに角度を鋭くした。
 膣肉が抉られ、びくんと女性の体が反応する。
 だが、やはりというべきか声は出ない。
 

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