酩酊関係 (Page 6)
「明楽」
名前を呼び、シャワーの下で明楽を壁に押し付ける。それから強引に唇を重ねた。舌を絡み合わせると、唇の隙間からお湯が流れ込んできた。
キスを繰り返しながら、乾太は濡れたシャツの前を苦労して開けていく。ブラジャーを着けたままのため、露わになったのは彼女の胸の三分の一程度だ。
胸の谷間へと流れていくお湯を追うように、乾太は鎖骨の辺りから舌を這わせる。
「あっ、ひん、あ、あ」
肩をすぼめるような格好で眉根を寄せ、明楽は快感に耐えた。
「明楽、入れたい」
「うん。……いいよ、どんなふうにしたい?」
「立ったまま後ろから入れたい」
乾太にそう言われた明楽はベルトを外し、パンツスーツとショーツを脱いだ。濡れた衣服は彼女の太腿の真ん中あたりで下に落ちることなく留まっている。
壁に手を突かせ、尻を突き出した格好になった明楽に、乾太は血管の浮き出た男根を突き付けた。ひくひくと動いている菊門の下、蜜をたっぷりと湛えた秘所へゆっくりと侵入する。
肉の穴に先端が飲まれ、襞が優しく亀頭を愛撫した。さらに侵入を続ける竿もすっかり飲み込まれ、ついに鈴口がこりっとした感触を得る。乾太が触れ得る限りの最奥に辿り着いたのだ。
「痛くない?」
「うん。すごい気持ちいい。好きに動いていいよ」
明楽に言われるがまま、乾太は腰を激しく動かす。彼の腰がぶつかる度に締まった尻肉が震え、音が鳴る。
淫靡な水音と肉が触れ合う音。
そして、明楽の口からも乾太の突きに合わせて喘ぎ声が零れるようになっていた。
「あっあっあっあっ、すご、当たってる、気持ちいいとこに、全部当たってる」
「明楽、あんまり声を出すと、外に聞こえるよ」
子宮口に男根をぐりぐりと当てながら、乾太は意地悪く囁く。それから腰を掴んでいた手の一方を明楽の口元へ持っていった。
「口を塞いであげる」
指を明楽の口の中に突っ込む。膣とは少し違う体内の熱を感じながら、乾太は指で彼女の舌を挟んだ。そして、それを口の外へと引っ張り出す。
明楽は背後から男根で突かれ、顔の前に舌を突き出す格好にさせられた。口の端から唾液とくぐもった嬌声を零す。
「あぁぁ、ああぁ、おっ、んぁ」
獣じみた喘ぎ声を上げながら明楽は着実に絶頂の縁を落ちてゆく。
同じように乾太も性感に溺れている。
シャワーからお湯が流れる音。
肉と肉がぶつかる高い音。
粘性のある愛蜜が二人の股間でかき混ぜられる音。
浴室は淫らな音で一杯になっていた。
大人の哀愁
癒やされました〜ありがとう!
どら さん 2022年10月11日