中折れしたレイプ犯をお口で復活させて和姦した件
賢吾(けんご)は彩梨(さいり)が働いているコンビニの常連客である。長身だが髪はボサボサ、小太りで脂ぎっている上に服もヨレヨレ、買っていく物も安タバコと缶コーヒーぐらいなので、店員からは気持ち悪がられていた。そんな賢吾だが、元々は一流大学卒業のエリートITエンジニアだったが、長時間労働とパワハラが原因で身体を壊してリストラされ、今は貯金を取り崩しながらニートをしているのであった。賢吾にとっての救いは、彼のことを気持ち悪がらずに笑顔で優しく接客してくれる彩梨で、いつしか彼女に恋するようになった。
「いらっしゃいませ、こんばんは!」
彩梨(さいり)は、1人の男性客に向けて言った。ここはとある住宅街にあるコンビニ。夜9時頃になると、決まってこの男性客が来る。
並河賢吾(なみかわけんご)。それがこの客の名前である。なかなか高身長の青年であるが、ベタついた長髪に赤い吹き出物のちらほら見受けられる顔、小太りな身体をヨレヨレのトレーナーに包み、細かったであろう頃から履いていると思われるデニムはパツパツで、猫背でうつむき加減なその姿は少し異様な風貌にも見えた。
彼は彩梨が打つレジに缶コーヒーを置くと、ボソボソと
「……それと210番のタバコを1つ……」
と呟き、そして黙って彩梨に小銭を渡した。
「30円のお釣りとレシートです! ありがとうございました!」
彼女は少し首を傾げながら、ニコッと微笑んで賢吾にお礼を言った。
「……」
賢吾は何やら口をモゴモゴとさせた。「ありがとう」とでも言ったのであろうか、よくは分からない。
「ねえ、彩梨。よくあんなキモい男に笑顔で接客出来るわね?」
もう一人の店員の美月が言った。彩梨と美月は、ともに近くの女子大の3年生である。
「だって、それがお仕事じゃん? それに、あの人の目を見たら、そんな変な人には見えないわ?」
「よくあんなキモ男の目なんか見れるわね?」
美月はため息をつきながら言った。彩梨は特に気にとめる様子もなく微笑んだ。
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「ふ~ん? キミ、東英大学の情報学部出身で、テクノステラ・システム開発にいたんだね?」
ダルマのような顔をした面接官が、賢吾をジトーッとした目で見た。
「……で、テクノステラを退職した理由は?」
「……はい。少々身体を壊してしまいまして……」
面接官は一瞬「ムッ!」とうめいた後、
「それでリストラされた……という訳だね?」
「……はい……」
賢吾はうつむいた。
「それで、身体は治ったのかね?」
「ええ、まあ……」
面接官は大きく息を吐いた。
「その感じだと、まだまだ治ってないね? ウチの会社は頭脳勝負というより体力勝負なんだ。キミは確かに学歴も職歴も申し分無いのかもしれない。しかし、身体を壊したままでは、ウチでは戦力にならんのだよ」
「……はい、申し訳ありません……」
「ま、ウチとは縁が無かったということで。悪く思わないでくれたまえ」
「……はい、ありがとうございました……」
賢吾はゆっくりと立ち上がって深々とお辞儀をした。しかし面接官はそれを見てはいないようであった。
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