濡れ濡れ天使ちゃん (Page 4)

「じゃ、じゃあ遠慮なく」
「いやいやっ、えんりょしてぇぃぎゃあああああああっ!」

 最後の方は、天使が何を言ってるのか分からなかった。
 ただ、予想以上にキツくてそれでいて柔らかく、ツブツブの刺激もありの天使の中に入って、ひたすらにそれを味わう行為に没頭していって……

「ああっ、もう」

 後頭部にひどく熱いものを感じながら、全てを天使の中にぶちまけた。

 ………………

 …………

 午前7時。仕事場。
 1時間ほど前に目覚めた俺は、異様にすっきりした頭と体で仕事を再開したのだが。
(まあ昨夜のアレは、居眠りの中で見た夢だったのだろうと。机の周辺も股間もまるで汚れてなかったからな)

「あ、社長。おはようございます……なんでこんな朝早く?」
「おはよう香住田君。ん、いやなに、今朝は夢見が良かったんでな」

 聞けば、社長の部屋に、たった今レイプされましたってな格好の天使がやって来たらしい。
 そして、世の中の少子化の原因は業務の苛烈さにあるから、もっと仕事を楽なものにしてやれってな要求をしたそうな。
 海千山千のウチの社長に向かって、なんと無謀な。

「そんなもん速攻で拒否してやったわ。ガハハっ」
「はあ、まあそうですよね」

 豪快に笑う社長に相槌を打つ。
 しかし、社長の顔が妙にすっきりしている。
 普段はもっと脂ギッシュなんだが。

 はっ、もしかして……
 あの天使ホントは実在してて、セカンドレイプ喰らったのか?
 な、なんというか、間が悪すぎっつうか。

 でもまあ、頑張れよ。
 と、居るかもしれない朝焼けの空に向かって、とりあえずのエールを送るのだった。

(了)

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