濡れ濡れ天使ちゃん (Page 2)

「……ちょっとアンタ、コレどうするつもりなの?」
「え? もちろんモノにして世に送り出しますが?」
「マ、マジで……?」

 額に縦線をびっしり付けた、心底おぞましそうな表情で問いかけてくる。
 って、俺自身は心の底では否定してるのか、この仕事を?

「い、いやあ、初めて人間のやる事を畏怖してしまったわ」
「ふっ、畏れなさい敬いなさい」

 妄想が言ったのと同じことを言い返してやる。
 それでも別に気は晴れないんだけどな。
 しょせんは独り言みたいなもんだし。

「さて、一休みはここら辺にして、っと」

 このままじゃ仕事が終わらない内に夜が明けてしまう。
 そろそろ本気をださんとな。
 と、気合を入れ直したところで。

「えー、ちょちょ、ちょっと待ってよ」

 妄想が待ったをかけてきた。
 つーか、いい加減ウザいぞコイツ。

「ああ? 消えろっつったろうが」
「そうもいかないのよ、天使といえども宮仕えなのに変わりはないんだから」
「なんだよそれ」
「アンタと同じサラリーマンだっての。言われた仕事が出来なければお給金がね」

 もらえないのよー、と言ってオネエ座りで泣き崩れる。
 器用に、空中にプカプカと浮かびながら。
 あーはいはい。

「んじゃあ、どうすればいいのかな」

 訊いてみる。なかばヤケクソ。
 内容を確認して、できることならさっさとやってしまってご退場願った方が早いような気がしたから。

「え、やってくれるの?」
「俺にできることならな。さあ早く」
「それはもう、ソレに比べたらカンタンなものよ」

 嬉々として天使。
 だが。

「生身の女性とエッチして子孫を残してくれれば」
「却下だ」

 即答だった。そうとしか言いようがなかった。

「ええっ、ヒドい!!!」
「ヒドくありません」
「鬼よアンタは。こんな簡単な事をなんでそんなムゲに」
「カンタンでもありません」

 この天使は人間界のことをまったく知らないって設定なのか?
 それは、ありきたりにもほどがあり過ぎるだろ。
 いや、それとも……

「簡単でしょ、そこら辺を歩いてるオネーチャンを押し倒してチョチョっと」
「大罪です。それもTOP7のうちの一つの」
「えー、ブーブー」

 やはりか。
 どうやら俺は溜まってるみたいだ。
 だから深層心理の発現たるこの幻覚天使がこんなことを言うのだろう。

 そういえばここんとこ部屋に帰ったら寝るだけだったからな。いい加減抜いとくかね。
 守衛さんも、もう夜明けの頃にしか見回りに来ないはずだし。
 仕事場でのオナニー。何度やってもやっぱり燃えるぜ。

「そんな人が決めたような事に縛られていたら、人類の今後が危うくなって……って?」
「人類よりも自分の現況を危惧すべきだな」

 左手で、天使の右の二の腕を掴む。
 プカプカ浮かんでるせいで、重量は全く感じなかった。
 いや、幻覚なんだからそれが当然なんだが。

「や、ちょ、なにを」
「キライじゃないんだろ? 濡れ濡れ天使ちゃん」

 と、先月買ったオナホの名前で呼んでみる。
 そういえば、そのオナホのパッケージ絵がこんな天使だったな。
 俺はそれを思い出してるだけなのかもしれん。
 そう思うと気が軽くなって、その勢いのまま右手で天使の服を引き裂いた!

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