【輪姦された時の快感が忘れられない】匿名希望(年齢記載なし)
『結婚前に輪姦された時に刻みこまれた快感を、忘れたいけど忘れたくない!夫とセックスするたび、思い出してしまうんです……』これは、とあるウェブ限定配信雑誌の読者体験談募集の企画で集まった体験談の中でも、掲載の可否をめぐって特に激しい議論が戦わされ、本来掲載するのは12番目までという企画のオキテを破った“企画外”の、13番目の体験談!【※編集部注:!!閲覧注意!!『あなたなら、耐えられますか?』】
私は結婚する前、いえ、今の夫の子供を妊娠する前に、輪姦されたことがあります。
忘れたい事を三つ言えと言われたら、真っ先にこの経験が浮かびます。
でも、忘れたいのですが、忘れたくもないのです。あれだけ激しい快感を、今の夫とのセックスでは絶対に味わえないのが、判っているからです。
あれは……確か、結婚する2年前の初夏でした。ゴールデンウイークが終わり、新年度に割り振られた部署に馴染み、作業の進め方や新しい同僚や上司に一度に慣れなくてはならず、頭がそのことでいっぱいだった時期でした。
朝も昼も夜も、色々注意されたことや新しく覚えなければならない作業をどう覚えるか――必死でした。当然、通勤中もそうでした。そういう状態だから、ああなってしまったんだと思います。
いつもの私なら、一応護身術として習い覚えた合気道で、一人ずつ反撃できたのでしょうけれど……。
いつもよりも残業が少なく、浮かれた私は早く家に帰って夕食を作ろうとしていました。
当時まだ彼氏兼同僚だった夫が、地方の支社で教育係兼プロジェクトリーダーとして働いていたので、家に帰ってPCの電源を入れ、二人で会話しながらオンラインで夕食を一緒に食べるのが日課のようになっていたのです。もちろん、お互いに仕事はありますし、特に私は覚えることも多く残業も多かったのですが、一緒の時間に食べられない時は、まずお互いに知らせ合おうと決めていたのです。
でも今日は違う、買い物をしていつもより手をかけた料理を作ろうと決めていました。
いつもの店で材料などを買い、通勤用バッグと食料などでいっぱいのエコバッグを両肩にかけて、早歩きで家の方に向かっていると、やや老けた感じの(それでも40代には見えませんでしたが)男性が声をかけてきたのです。
「すみません、お姉さん。この近くに交番ってありますか?
財布を落としちゃったんで、おまわりさんに相談したいんですけど……」
「え、でも携帯は?携帯で場所を――」
「それが、スマホもバッテリー切れで……」
恥ずかしそうに頭をかく姿に同情して、自分のスマホを取り出そうと、男性から視線を外し、通勤用バッグを探ろうとした時です。
いきなり背中を殴られました。両肩にかけたバッグごと、私は倒れこんでしまいました。ただ両肩にかけたバッグがクッションの役割をはたしてくれて、直接道路に倒れこまずに済んだのは幸いでした。
「な、んで……」
と思わず声を出し、男を仰ぎ見ました。
「なんでって、これからお前が楽しむんだよ。たくさんいるからな、たっぷり楽しませてやるよ」
――男の目は、昔まだ子供だった頃の痴漢の目と、そっくりでした。獲物を捕らえた肉食獣の目。そして、冷たいのに、恐ろしく楽しそうな声、口振り。
ああ、あの時と同じ目にあうのか。そう思うと、私は頭がくらくらして、バッグの上に倒れこみました。意識も……多分、失っています。
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