冴えないおじさん (Page 3)
化粧がすっかり落ちた顔は案外素朴で、倫太郎好みの小作りな感じである。
「あの、ドライヤーとかって、貸してもらえますか」
「うちにはないよ」
「えっ」
顔に濡れた髪をひっけたまま少女はきょろきよろと周囲を見回した。もしかしたら「ドッキリ!」と書かれた看板を持ったスタッフが飛び出してくるんじゃないかと疑ったのかもしれない。
「ないよ」
絶望的な顔になってよろめた少女は壁に寄りかかった。
「ところで」
「はい」
肩をびくりと震わせ、少女が返事をする。
「湯船は使ってないよね」
こくんと頷いた少女の脇を通り過ぎ、倫太郎は浴室に入ると湯船の蛇口を最大まで捻った。凄まじい勢いで水が湯船に溜まっていく。さらに風呂釜を追い炊き状態に変更した。
「ちゃんと温まりなよ」
細い手首を掴み、倫太郎は少女引き寄せる。
少女は少しばかり抵抗する素振りを見せたが、倫太郎にはないも同然であった。引き寄せた少女を浴室に放り込み、自分も服を脱いで入っていく。
浴室の隅っこで少女は野良猫のように身を縮こまらせている。
それを見て倫太郎は思わず笑ってしまう。そこまで怖がられてしまうと、かえって悪戯をしたくなってしまった。食欲もそれなりに満ちたし、次の欲求を満たそう。そんな考えも湧いてくる。
「何でもするんだよね」
「……」
少女は怯えた目でじっと倫太郎を見つめる。
「名前を教えてくれる?」
「…………真衣子(まいこ)です」
たっぷりと沈黙した後、少女は掠れた声で答えた。偽名の可能性もあるが、呼ぶ時に不便がなくていいと倫太郎は楽観的に捉える。
「さて、真衣子ちゃん。僕はしばらく女性とはご無沙汰でね。せっかくだから君に性欲の解消を手伝ってもらことにするよ」
ぐっと唇を噛み締め、真衣子は頷いた。だが、それも一瞬のこと。すぐに顔を引き攣らせる。原因は倫太郎の股間のものである。
子供の腕ほどもある巨大な男根がじわりじわりと角度を鋭くしていく様を見せつけられたのだ。
「こいつで君を滅茶苦茶にするつもりだから、よろしくね」
対照的に倫太郎は満面の笑みで告げる。
浴室の隅に追いつけられている真衣子の腕を掴み、倫太郎は逃亡を予防した状態で唇を奪う。柔らかな唇を舌先で割り、口腔内へと侵入する。歯列や歯茎、舌をたっぷりと舐り、倫太郎は喉の近くまで長い舌先で刺激する。
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