冴えないおじさん (Page 5)

「あああああっ」

　今までにないほど膣が収縮し、奥へと蠢動する。その動きは絶頂と共に男の種を決して逃すまいとするものであった。

「出してほしいなら、一番奥に出してあげようね」

　一回り男根が太くなり、倫太郎の宣言と共に子宮へと彼の子種が勢いよく迸る。濃度、量共に凄まじく、納まりきらなかったものが女の肉を押しのけて体外へと逆流していた。
　床に精液溜まりを作り、倫太郎はゆったりとした動作で肉棒を真衣子の体から引き抜く。

「あ、また、またイクっ」

　引き抜く動きで甘イキした真衣子を横抱きにし、浴槽に二人で入る。

「あちちち」

　二人分の質量で湯船のお湯が盛大に流れ出て行った。

「ああぁぁぁ、いい湯だ」

　運動後の心地良い疲労がお湯に溶けていく。倫太郎はまさしくオジサン臭い声を上げて湯船を堪能する。そして疲労が抜けるに従って、彼の男根は力を取り戻し始めた。

「ぁう」

　下腹に熱い肉棒を押し当てられ、ぐったりしていていた真衣子が小さく声を上げる。

「おじさぁん」

　体を起こし、彼女は自ら倫太郎と唇を重ねて舌を貪るようにして絡めてきた。そして、自らの手で彼の男根を自らの割れ目へと導く。

「もう一回しよっ」
「あんまりしてると馬鹿になっちゃうよ」
「馬鹿にしたのは、おじさんじゃん」
「じゃあ、壊れるまでは可愛がってあげるよ。こっちも使えるようにしてあげようね」
「ひゃあん」

　尻肉を掴んだ倫太郎は真衣子の菊門を指の腹でぐりぐりと弄る。びくびくと体を仰け反らせ、未知の快感に彼女は快感を得ながら微笑んですら見せた。
　カツアゲをされそうになった時は、どうなることかと思ったが、思わぬ拾い物だったかもしれない。倫太郎はそんなふうに考えた。

　そして、こうも思うのだった。
　――この子は、いつまでもつかな。

（了）