死せる花の箱庭 (Page 3)
亜沙子の口から男根を引き抜くと、唾液と精液が混じって糸を引く。それもしっかりと舐め取らせ、耕平は萎える気配のない自らの男根を彼女の眼前に突きつける。
「まだ私のものはこの有様だ。さあ、どうする?」
潤んだ目で男根を見つめる亜沙子。
その顔を見ていると、今にも堕ちそうな心情がありありと伝わってくる。美しい顔を情欲と夫への愛情の狭間で歪ませ、葛藤している様はより耕平を昂らせた。
「さあ、どうする?」
震える唇で亜沙子が言葉を紡ごうとする寸前に、ドアがノックされる。
「達哉、どうした?」
身を強張らせる亜沙子とは対照的に耕平は落ち着き払ってドアの向こうへと声をかけた。
「父さん、亜沙子を知らないかい?」
「……いや、知らないな」
そう言って耕平はベッドの上の亜沙子と目を合わせる。それは共犯者に向ける眼差しだった。亜沙子はそんな眼差しから一目散に逃げ出す。目指すのは夫がいるドアの向こうだ。
しかし、耕平は大して広くない部屋の中であっさりと亜沙子に追いつき、ドアに押し付ける格好で押さえつけてしまう。
「バタバタしてるけど、どうかしたかい?」
「ズボンに足を引っかけてしまってね。たたらを踏んだだけさ」
「おいおい。気つけてくれよ」
「分かってるさ」
ドア一枚を隔てて息子と会話をしながら、ついに耕平は亜沙子へ挿入を果たした。
肉壺はたっぷりと蜜で濡れ、彼の侵入を拒まない。肉を割って入る感触が快感に変換されて腰から脳天まで走る。肉壁が蠢動し、彼の肉棒を優しく包みながらも確実に射精させようと刺激を加えた。
「ふうぅぅ、くぅっ」
足をかくかくと痙攣させ、亜沙子は最奥まで到達した肉棒の感触に堪える。
「亜沙子さん静かに。今、達哉に扉を開けられたら、亜沙子さんのだらしない顔を見られてしまうよ」
耳元に囁いてやると、亜沙子は必死に唇を噛んだ。
肉欲に溺れ、妻でも、母でもなく、女としての性の悦びに溺れる顔を隠すこともできず、亜沙子はひたすら荒い息を繰り返すのが精一杯の状態になっている。
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