爛れた田舎の同居生活~息子の嫁と、熟女な妻は、元恋人?!~ (Page 2)
外のガラスの窓と内側の障子を開け放して少し換気をしてからエアコンを入れ、畳の上の布団に、身重の嫁を助けながら横にならせた。
肌布団をかけているとはいえ、嫁が全裸なのは隠せない。肩も胸もむき出しである。
おまけに――嫁に気を使いすぎた斉藤は、自分はまだブリーフをはいただけの、ほぼ全裸の状態だった。
しかも、敷布団の枕元には使用済みのティッシュ・ペーパーが丸められているのにも、彼は気を留めようとしなかった。
しかし斉藤は、夜になって嫁の体調が良くなっていれば抱こうと思っていた。
――が。妻の携帯に電話しても、妻はいっこうに出ない。おかしいと思いながら、妻の友人達にも聞いてみようと思い、メモリから探そうとした、その時。
和室の障子戸が、スパーン!と音を立てて開いた。
「!か、母さん……」
「あなた!息子の嫁に何してるの!」
――何故バレた?と思い、そして嫁のあちこちがむき出しであり、自分も全裸、しかもセックスの結果である体液を拭いて丸めたティッシュ・ペーパー、これらに斉藤はようやく気付いた。
片手に一つずつ、ぱんぱんになった買い物用バッグを持った手を腰に当て仁王立ちになり、般若のごとき形相で激怒している妻に向かって、あたふたと土下座する。
妻はそのさまをフン、と鼻息を鳴らして見下げてから、身重の嫁に向き直る。
「ひどいわね、あなたって子は!あなたを“女”にしたのは私でしょ!?
あの中学高校の保健室で、たっぷり可愛がってあげたのに、あたしの男なんかとこういうことをするなんて……ひどい!ひどいわ。
あたしのこと、気付いてたんでしょう?
なのにあなたは顔合わせの時から、お義母様なんて他人行儀な呼び方を……。
また先生と呼んでくれるとばっかり、思っていたのに!卒業した後だって年に一回は会って抱き合って……『彼氏を一応作らないと、レズだってばれそう』って泣いてたのは、嘘だったの?!」
思ってもいなかった言葉を吐いた妻が泣き出すのを、斉藤は呆然と見つめた。
保健医として私立の女子校に勤めていた妻が、まさか生徒に手を出していたとは!
そして斉藤が呆然としている間に、嫁の覚悟は、固まったようであった。
横になったまま、かつての保健医、今の姑(しゅうとめ)に向かって、泣きながら謝る。
「ごめんなさい、お義母様……お義母様の、いえ、先生のことには気付いていたの。でもね、あたしの母が……婚約の時に調べたのね、学校で先生とセックスしてる写真を、婚約のすぐ後、突きつけられたんです。そして言われたの。結婚したら、二度と戻って来るな、って。お前は同性愛者だから、うちの面汚しだって、父にも言われたの。だから、先生とまた、ああいう関係になったら、それでお義父様にも恥ずかしい嫁だって思われてしまったらって考えたら、あたしもう……」
「そんな……事情があったのね。あたしがあなたに、したからなのね。私こそ……ごめんなさいね。」
いつの間にか、かつての女生徒は、身重ながら、胎児のように体を丸めて泣いていた。
妻も泣いているのを見ながら、斉藤も涙を流していた。自分より先に、この可愛い嫁と妻が関係を持っていたのにはちょっぴり嫉妬を感じたが、それでも嫁の両親の態度は余りにもひどいと感じたのだ。
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