青い薔薇園の管理者に甘い罰を (Page 7)
「……どうして」
思わず懇願するような声を明穂は出してしまう。
「少し、刺激する方法を変えましょう」
そう言って古賀はアタッシュケースの中から銀色の器具を取り出した。鳥の嘴に似ており、とても性行為に用いる器具には見えない。いわゆるクスコと呼ばれるタイプの膣鏡で、本来であれば医療行為に用いられる。
彼は明穂のストッキングとショーツを膝の少し上まで脱がし、秘裂を露出せた。ジェルだけでなく、愛液で濡れたそこへと古賀はゆっくりとクスコを挿入する。
「ひぃっ」
異物の挿入に明穂は悲鳴を上げた。すっかり解れた膣肉へ無機質な器具が分け入っていく。その感触に腰をひくつかせ、明穂は快感を得てしまう。
「あ、あ、おぉ」
ゆっくりと広げられる感触が分かり、獣じみた声を明穂は上げた。
露わになった膣内へと古賀は細い性具をさらに挿入する。性具は幾つものくびれがあり、見ようによっては細長い芋虫のような不気味な姿をしていた。その性具で彼は膣内を丹念になぞる。肉のヒダと性具のくびれが互いをなぞり、連続した刺激をもたらす。
「あう、あっ、あっ」
淫具が動く度に呼応して膣を蠢かし、明穂は快楽に悶える。さらに突き進んだ不気味で淫らな芋虫は子宮口に頭を押し付けた。とん、とん、と控えめな刺激を加えると、どろり白濁した淫蜜を膣口から明穂は吐き出した。
「私が良しと言うまでは我慢なさってください」
「むりぃ、むりぃっ!」
明穂は髪を振り乱し、いやいやをしながら腰を古賀の方へと突き出した。だが、古賀はそれを許さない。彼女が腰を突き出した分だけ器具を引き抜き、快楽の供給を止めてしまう。
「聞き分けの悪い子には、お仕置きが必要ですね」
耳を声で嬲られ、明穂は意識を飛ばしかける。最早囁きすら明穂の脳は快楽に変換してしまっている。
「我慢できたなら、ご褒美を差し上げますよ」
言いながら古賀は明穂の陰核にキャップを取り付ける。軽く握ると中の空気が抜け、陰核にしっかりと食いついた。しかも陰核をぎゅっと引っ張る格好になっている。
それを指先でリズミカルに弾くと、明穂の体がびくんと跳ねた。
「やぁっ、それ、すごっ、あああっ、イク、すぐイクっ、ごめんなさい、イキますぅ!」
「まだ、良しと私は言っておりませんよ、明穂様」
「そ、んなぁ」
口の端から唾液を零し、快楽に溺れた表情で明穂は懇願する。
「イせて、ください」
「良いのですか? こんな玩具でイってしまって」
「ひっ」
目の前に古賀の男根が曝け出された。それは明穂が今まで見たことのない大きさだった。
「これでゆっくりと明穂様の中を突いて差し上げることもできます。如何致しますか?」
「……し、……」
明穂は葛藤する。これを受け入れてしまったら、一線を越えてしまう。それが分かっていた。きっと経験したことのない快楽が待ち構えている。その一線を越えてしまったら、今までの快楽では満足できなくなるだろう。
ゆっくりと見せつけるように古賀がスーツを脱いでいく。
初老でありながら、彼の身体は惚れ惚れするほど均整が取れていた。弛んだところもなく、無駄なものを省いた機能美の如き美しさを備えている。
「して、ください」
口にしてから、明穂は違うと思った。それが分かっているのか、古賀は手袋を外した手で優しく乱れてしまった明穂の髪を整える。
「抱いてください」
初恋の相手に告白するかのように明穂は赤面し、自分の本心を伝えた。
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