ちっちゃい妹じゃだめですか?
会社員の智之の彼女は、小学生のように小さくて可愛い。妹のように大事にしてきたその彼女が瞳を潤ませて牝になり、智之の固くなった肉槍に頬擦りする。それは、彼女がずっと抱えてきた彼への思いが溢れた瞬間だった。
「ちっちゃい子って、嫌い?」
俺の大好きなちっちゃい彼女が、涙の筋が残る頬を赤らめてるんだから、答えは決まっている。
「嫌いなわけ無いよ。大好きだ」
「へへへ。じゃあ、いいよね?」
「え? いや、それとこれとは……」
「むうっ……」
俺が慌ててズボンを両手で押さえると、彼女が頬をぷうっと膨らませて睨んできた。
少し猫目気味のアーモンド型の瞳の上で、太めの眉が頑張って怒りを表している。
でも、瞳はうるうるしてちょっと落ち着きないし、ぷにぷにの頬は真っ赤だし、薄いピンクの唇をもにょもにょする仕草がむちゃくちゃ可愛い。
まずい。また大きくなってきた。
寸止めをくらっていたせいで、すぐにでも爆発しそうな勢いだ。
「だから、智くんがイクとこ見せてよ! 私がイかせてあげるから!」
「あ、あのね。いい年のおっさんが、そんなこと女の子の前でーー」
「いいじゃん! 智くん三十代でしょ? まだ若いからあ! 私と十こも違わないじゃん!」
「そりゃあ、ひと回り違ったら犯罪だよ」
「ちっちゃい子が好きなくせにい」
「それは身体のこと。年じゃない」
「……んふ、身体が好きなんだ。えっち」
「あ、いや、そういうことじゃーー」
「隙あり!」
「ああっ!」
俺が少し狼狽えた瞬間を逃さず、彼女は俺のズボンを勢い良く引き下げた。
勢い余ってパンツまで一気に。
顔を上げた彼女の目の前に、血管を浮き上がらせた俺の肉槍が立ち上がっている。
「あ……」
「……ごめん」
「も、もう、こんなにしちゃって! や、やる気満々じゃん!」
耳まで真っ赤にした彼女は俺の肉槍から目を逸らすことなく、どこかヤケになって言った。
俺はこの娘のことが心から好きだ。
だから、生半可な気持ちで体を重ねたくない。
いったい、なんでこんなことになったんだろう?
*****
「佐藤さんが責任者なんですから、音頭とってくださいね」
白いブラウス越しに放漫な胸を強調させたお局様ーー小林薫が、俺の隣に陣取って茶目っ気のある笑顔を作った。
実質的なリーダーが彼女なのは誰もが知っているが、メンバーたちはそれをおくびにも出さずに酒の入ったグラスやジョッキを掲げている。
「じゃあ、まずはプロジェクト成功おめでとう! なにより、みんなお疲れさん! かんぱいっ」
「「「かんぱーい!」」」
たった四人の部署で、本当に寝る間もないほど忙しい毎日だったから、本当にやりきった感がある。
並べられた料理も美味しいし、みんなニコニコと久々の笑顔だ。
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