クーデレ処女と更新料 (Page 2)
少女は、本来の目的を果たしたら多くの場合素直に家に戻るらしい。
人畜無害な男性社員は、それまで少女の安全を保障しなければならない。
もっとも、最初からシッポを掴まれてるから下手なことは出来ないのだが。
それは男性社員もフリーターも共に。
まあ、男の子の場合にはこういうシステムは不要だ。
社会に出れば筆おろしの場なんて腐るほどあるから(有料だが)。
しかし女の子の場合はなかなかそうもいかない。
政府がそういう組織を作って運用するのも間違いだろう。
だから政府と企業が出来るだけ内密に、この仕組みを運用してるんだとか。
いかにも女の子が自ら選んだように思わせるのがミソなんだと。
だからってねえ……
「名無しのゴン子ちゃん、だったか」
偽名とかいうレベルを越えている、いい加減なネーミング。
しかもこの名前は……つーかさ。
こんな都合のいい処女がいてたまるかっ!!
「ゴンでいい」
部長から貰った資料にしたがって、待ち合わせ場所である駅前で会った。
その時の衝撃を何と言って表現すればいいのか。
清潔感あふれる白いパーカーにサーモンピンクのロングスカート。
足元には白いソックスに紺色のスニーカー。
そしてなにより、俺のテキトーな家出少女観の対極に位置してそうな。
その清楚でかつ隙の無い立ち振る舞い。
とても家出してきたようには見えなかったのだ。
それに、実は俺がその昔童貞を捨てた相手に似てるとあって、もう……
「じゃあゴンちゃん、これからキミのリクエストに応えるから」
ボタンを外しネイビーのブレザーの前を開けてやる。
そもそもは、男性が興奮すると聞いたからとゴンちゃんが持参したもの。
シャワーを浴びた後に、わざわざその制服に着替えたのだが。
「上も脱がなきゃダメ?」
と、かつて童貞を捨てた相手と全く同じことを聞いてきた。
そう、あれは学園を卒業した当日。
幽霊部員専用のクラブである科学部の部室で。
下級生の女子から、とある提案を受けたのだった。
『ワタシの処女を奪って』
面食らった。
なんせ当時はまだ童貞。
しかも相手は面識のない、年下のカワイイ女の子。
童貞であることを打ち明けて、とても上手に出来る自信が無いと。
そう正直に言ってみたのだが。
『じゃあセンパイも童貞を卒業出来てウィンウィン』
と、シレッと言われてしまったのだ。
周囲に人の気配はない。
それも当然。
他の生徒たちは皆、謝恩会や部活の追い出し会で本棟に居るはずだから。
人目を気にする必要は無かった。
「男側の準備に必要だから」
本当は中身を確認する必要があるからなのだが。
まあそれはともかく。
「う、うん、分かった」
ゴンちゃんは、男側の準備ってだけで察してくれたようだ。
なかなか賢い。
つーかこんな処女いねーって。もう草不可避。
と、笑ってばかりもいられない。
ゴンちゃんのブラウスをはだける作業に戻ることにする。
「あっ……」
ブラウスのボタンを数個外し。
現れたブラがフロントホックだったので有難くそれを外すと。
可愛らしい乳首を乗せた、Cカップ相当のオッパイがあらわになった。
レビューを書く