クーデレ処女と更新料 (Page 3)

「こ、これは」

　と同時に、思い出したように辺りに満ちる良い匂い。
　これはたしかシャワールームに有った、やたら高そうな石鹸の匂いか。
　俺もゴンちゃんの後にシャワーを使ったから、同じ匂いがしてるはずだ。

「う、ううー」

　胸をじっと見つめられることに、どうやらご不満な様子。
　それで昔を思い出す。
　あの時もそうだったなと。

『あまり見つめないで』

　科学部の隣、狭い準備室のテーブルの上。
　横になってもらった下級生からクレームが付いた。
　準備室専用のストーブに先ほど火を入れて、適当に温まったはずなのだが。

『じゃあ、さわるよ？』

　揉んだりすれば多少は温まるのではと。
　童貞らしい安直さで後輩の胸をさわった。

『あんっ……』

　後輩の表情に、初めて変化らしいものが浮かんだ。
　それに気を良くして、動作をエスカレートさせる。
　最初は恐る恐るだったが、徐々に大胆に揉む方向へと……
　しかし。

『痛い』

　元の無表情に戻った後輩。
　頭に冷や水をぶっかけられた気分だった。

　しかし、今は違う。
　もう何度も女を抱いてる。経験が豊富。
　だから、こういう時はどうすればいいのかも。

「あ、赤ちゃんみたいっ……」

　下乳のあたりを優しく舐めたのだ。
　それも下の裏側の柔らかい部分を使って。

　更に、鼻先を腋に侵入させる。
　そして匂いを嗅いだり鼻先で突いたりしてくすぐりを入れた。

「あ、や、やはっ」

　女の緊張を解くには、リラックスさせるのが鉄則。
　どうやらこのゴンちゃんにもそれは有効だったようで。
　徐々に体から力が抜けていくのが、鼻先に伝わってきた。

　そう、あの時もある程度は知っていたのだ。
　所詮は童貞の耳年増レベルの知識だが。
　女の子を笑わせると体の力が抜けて良いんだと。
　そこで。

『ちんぴょろすぽーん』

　とりあえず、寒がる後輩の胸の衣服を元に戻して。
　渾身のギャグを放ってみた。
　もちろんポーズ付きでだ。

『…………くすっ』

　半ばヤケクソでやったのだが、僅かながらも後輩から好反応が。
　それに気を良くして、思いつく限りのギャグをやった。
　それらは男子レベルではつまらないものだっただろうが。
　女子（それも後輩）には何故がウケが良かった。

　こちらの意図を察して付き合ってくれただけかもしれないが。

　まあとにかく、それで後輩のこわばりは抜けたように見えた。
　それで、もう一気にスカートの下を脱がしにかかった。
　後輩も協力的に脱がしやすくしてくれたのだが。

　左側の太ももの付け根辺りにホクロがあった。
　それに強烈なエロさを感じ、肉棒が大勃起する。
　それで、ようやく自分がゴムを持ってないことに思い至った。
　さすがは童貞。後先見えてない。

『コンドーさんならここに』

　後輩が、いつの間にか薄くて小さくて四角い袋を持っていた。
　それを貰い、すったもんだしながら何とか装着。
　すると。

『私の処女はゴムに散らされるの？』

　と言われてしまった。
　曰く、一度挿入した後に改めてゴムを装着せよとのこと。
　さすがは処女。男の都合はまるで無視。

　しかし気持ちは分かるので（自分も生で童貞卒業したかった）。
　言われた通り一度ゴムを外して挿入にかかった。