二人きりでかくれんぼ (Page 5)
四肢を突っ張らせ、凜の口が大きく開く。それは凜が声を上げて絶頂したいという欲望を堪えている仕草なのだと智則は知っている。だから、彼は女性の特に敏感な部分であると言われているクリトリスを指先で押し潰した。
肉芽を強く圧迫され、凜の中で快感が荒れ狂う。ぴくぴくと体が意思を離れて小さく痙攣し、膣口からは粘度の高い愛液が溢れ出す。強引にもたらされた絶頂に意識を半ば手放しながらも、凜は声を出すことなくその奔流を味わっている。
快感の頂きに達した凜のジーンズから手を引き抜き、智則はそっと壊れものを包むように彼女を抱き締めた。汗と発情した女の匂いが凛の首筋から薫る。
「ここじゃ、満足できないでしょ?」
抱き締めたまま諭すように智則が言うと、凜はこくんと子供のような仕草で頷く。
智則の肩に頭を預け、凜は指をさした。
「あっちに、二人で隠れられる場所があるの」
ふわふわした足取りの凜を支え、智則は勃起したままの男根に難儀しながら、彼女が指し示した方向へ向かう。少し歩くと、雑木林が途切れて何かの敷地に切り替わる。
その敷地は綺麗に掃き清められ、高床式の建物が鎮座していた。雑木林から出てくると、その建物の背後に出る形になるらしい。
「あそこ」
凜が再び指をさす。
貝殻のような爪が乗った凜の指が示したのは、小さな木造の小屋だ。鍵はないらしく、簡単に引き戸が動く。
小屋の中には熊手やホース、竹箒に大きなちり取りといった掃除用具、よく手入れされた草刈り鎌などが仕舞われている。敷地を整備するための道具の居場所らしい。
二人はそっと周囲を伺い、その小屋に身を潜める。
扉を閉めてしまうと小さな明り取りがあるだけの小屋は、雑木林の中と比べてもなお暗い。だが、そういった暗がりは智則と凜を安心させる。
少しの間だけ二人は小屋の中に視線を走らせていたが、それも落ち着くとゆったとり抱き合った。始めからそういう形であったかのように。
抱き合って体温を交換し、次に唇を重ねる。互いの口唇を啄み、舌を絡ませる。呼吸と唾液が交じり合う。自らの境界線が曖昧になって、端から溶け出し暗がりの中で一つになってしまいそうだ。
智則はそんな錯覚めいた気分を味わいつつ、凜から僅かに体を離し、膝立ちになる。それから凜のジーンズの前を開け、足元に落とす。下着も下ろして、茂みを露わにした。
とろりとした視線を向ける凜の期待に応え、智則は彼女の性器に口付ける。柔らかな茂みに鼻先を埋め、割れ目に真っ直ぐ舌を這わせた。頭上から振ってくる甘い声を浴びながら、愛蜜をじっくりと智則は舐る。
「もっと、して」
そう言って凜は智則から体を離し、自ら壁に片手をついて尻を突き出す体勢になった。さらに智則の唾液と自分の淫液でたっぷりと濡れた割れ目をぱっくりと開いて誘う。淫臭がむっと広がり、膣口が物欲しそうに口をひくつかせる。
凜の要望に応え、智則は激しく口で責めた。
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