花陰に果実 (Page 4)

「おおぅ」

　思わず高尾は情けない声を上げる。

　裏筋からゆっくりと降下し、女の舌が睾丸も丁寧に愛撫したのだ。その快感に腰が我知らず震え、声が零れた。

　舌だけでなく、女は唇も使って彼を悦ばせる。

　睾丸、裏筋、雁首、鈴口と丹念に愛撫されていくうちに、高尾は抗いがたい射精感が腰を痺れさせるのを感じた。その感覚に抗わず、高尾は女の顔にたっぷりと射精する。

「うぐっ、ぐぅぅ」

　久方ぶりの射精感は脳髄が焼けるようだった。

　額や頬に男根の先を擦り付け、濃厚な精液をたっぷりと吐き出す。

　美しい女を穢す背徳的な快感に背筋に電流が走るかのようだ。

　射精はしたが、まだ胸の裡に広がる情欲は消えそうにもない。

　高尾は半開きになった女口へと肉棒をねじ込む。

「んむぅっ」

　女が戸惑った声を上げた。

「歯を立てないでくださいね」

　頭を掴み、高尾は女の喉奥へと陰肉を突き進める。舌や口腔のざらつきやぬめり、それらの奥にさらに狭い喉がある。

　本来は食物が通るべき道を己が欲望の化身で犯す快楽に、高尾は再び身震いした。

「ああ、いいですよ。そう。しっかりとしゃぶってください」

　馬乗りになって女の口を犯し、高尾はあっけなく二度目の射精をする。どくどくと吐き出された精液を女は喉を鳴らして飲み下した。

　唾液が糸を引く男根を彼女の口から引き抜き、まだまだ硬度を失わないそれに高尾は口元を歪める。

　彼の視線が女へと向く。

　純潔を表す白いドレスで口を犯され、女はすっかり放心状態になっていた。

　高尾は長いスカートをまくり上げ、彼女の秘所を探る。

　下着が透けるほど濡れていた。

「おや、喉奥まで犯されて随分とよがっていたようですね」

「ああ、言わないで、たかおさん」

「乱暴にされたいのでしょう？」

　耳元で高尾が囁くと女は顔を隠し、駄々をこねる子供のようにいやいやと首を振った。

　その様子を見ていると高尾は嗜虐心を焚きつけられるのを感じる。強引に女の腰を掴み、彼は女を腹這いの姿勢にした。そして、尻を高く上げさせ、下着を剥ぎ取ると男根を秘裂へと宛がう。

「犯してほしいですか？」

「そんなこと、言えないわ」

「言わないのなら、おあずけですよ」

「そんなぁ」

　女が尻を動かし、自ら挿入しようとする。

　それを高尾は尻を強く叩いて阻んだ。

「ひいっ」

　女は尻を叩かれた衝撃で潮を吹いた。かくかくと足を震わせ、それでも尻を下げない。

「犯してください。さあ、言ってごらんなさい」

「……お、犯してください」

「よろしい」