絶望と花と縄師 (Page 2)
「お前はソープに沈める。けど、その前に俺に逆らったらどうなるか、思い知らせんとなあ」
佐藤があごをしゃくり、男たちが女に近づいた。
「え……ちょっと、や……いやああ!」
水仙が抜かれ、肉棒がズブズブ沈んでいく。
「心配するな、こいつらが満足したらやめたる。ま、何周するか分からんけどな」
「いやあっいやあ!」
「さすがお気に入りだっただけあって、締まりはいいですね」
「垂れかけのおっぱいも柔らかくって揉み心地最高ッス」
女をもて遊びながら男たちが品評する。
順番が待ち遠しいのか、ギンギンに勃起したペニスを女の肌に擦り付けている。
「噛んだら容赦しないからな」
「んぶう」
女の口にペニスを突っ込み、頭をつかんで腰を振る。激しいイマラチオに女が苦し気なうめき声を上げた。
「おぶうっ……」
上と下で出され、女が精液を吐き出した。
「おいおい、飲み込めよ」
「うう……」
「まだまだこれからだ」
「いやあっいやああ……」
女は何度も犯され、精液を飲まされた。
ようやく終わった時、性器が緩んだのか精液がだらだら垂れ流されていた。
佐藤が落ちていた水仙を拾って、女の胸の上に投げた。
「これは餞別や。お前に贈る、最後の花や」
散々犯されて惚けている女。体を縄で縛られ花が散っている。
「これだ……」
山城はつぶやいた。
これまで、ショーとして服を着せたまま縄で縛っていた。個人的な依頼として裸の状態で縛ったこともあったが、多少変態的ではあっても常識の範囲内のプレイだった。
複数の男に犯されて花を散らされたいと願う女も、探せばいるだろう。だが山城が欲しいのは追い込まれて、そうするしかなかった女の絶望だった。
作品には絶望が必要だった。
山城はこれまでのツテを使って作品を作るための舞台を整えた。
借金を返せなくなったなどの理由で拒めない女を用意してもらう。男たちは金を払って女を犯し、作品を完成させていく。
してはいけないことをしようとしているのは分かっている。だが、止められなかった。
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