初恋の終わり (Page 3)
「中に……」
頬を紅潮させた恵さんが自分の秘部を指で広げた。蛍光灯の光を反射して濡れ光る秘部に誘われるままペニスを押し当てた。ゆっくりと中に埋め込んでいく。
奥まで埋めると、恵さんは嬉しそうに微笑んだ。
「中、ケン兄でいっぱい……んっ……」
身をよじり、責めるような甘い口調でささやくように言う。
「おっきく、硬くなった……」
「そんな可愛いことを言うからだよ」
最初はゆっくりと、段々突き込むスピードと強さを上げていく。
恵さんの中は私を待ち望んでいたかのように優しく絡みつき、締め付けてくる。
「あうんっああっ」
私の動きに合わせて腰を揺らし、共に高みに登っていく。
あふれる愛液が濡れた音を響かせる。
「ああ、イク……ッ」
グッと最奥を突くと、恵さんは体を反らして痙攣した。
「あああっあうう……!」
私はペニスを抜いた。ギリギリで間に合い、恵さんの体に白濁液をぶちまける。
お互いの荒い息だけが部屋に響く。
絶頂から降りてきた恵さんが精液を指で触って悲しそうにつぶやいた。
「中には出してくれないんですね」
不意に、恵さんが私の首に腕を絡めた。ぐいっと引き寄せ、唇を重ねる。
想像していたよりも柔らかく温かい唇だった。
「……知ってますか? 離婚しても、元夫の父親とは再婚できないんですよ」
「え……?」
「法律で決まっているんです。調べたんですよ、わざわざ」
体を少し離し、恵さんが私を見つめる。
「明日、浩一さんと結婚したら、もう絶対にあなたと結ばれることはできない。だから」
「それ以上は駄目だ」
「でも、私は」
「初恋は実らないものなんだよ」
恵さんの瞳に涙があふれてこぼれる。
「浩一さんに会う前に、あなたに再会したかった……」
嗚咽を洩らす恵さんを、私はただ抱き締めるしかできなかった。
翌日、結婚式は予定通り行われた。
純白のウェディングドレスを着た恵さんはとても綺麗だった。そして、その横に立つ浩一はとても幸せそうだった。
式は順調に進み、キャンドルサービスで各テーブルに2人が回っていく。私のテーブルに来た時、恵さんと視線が絡まった。
私は微笑んで「おめでとう」と言った。
恵さんは泣き出しそうな笑みを浮かべた。私だけに伝わるように、声を出さずに唇だけを動かす。
「さようなら、私の初恋」
(了)
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