初恋の終わり (Page 2)

「……何の冗談かな?」

「私、実はケン兄が初恋なんです。今夜は初恋を実らせたくて来ました」

「……冗談だろう?」

「……ふふ、びっくりしました?」

「良くない冗談だよ」

 それには答えず、恵さんはビニール袋から缶ビールを取り出した。

「飲みくらいにはつきあってもらえますか?」

*****

 
 いつの間にか眠ってしまったようだった。
 下半身に違和感がある。
 見下ろして、私は驚きのあまり、うろたえた声を出した。

「何が、恵さん?」

 恵さんは私のズボンのチャックを開けて、私のモノを口に含んでいた。

「やめるんだ」

 肩を押して離す。

 恵さんは濡れた唇をペロッと舐めて上目遣いで私を見た。

「でも、硬くなってますよ?」

「こんなことをされれば反応するのは当然だ。このことは忘れてあげるから……」

「忘れてほしくありません」

 恵さんは床できちんと正座した。

「私はずっと、ケン兄のことを……浩一さんとの結婚を決めたのも、あなたに似ていたからなんです」

「恵さん、あなたは明日、浩一と結婚するんだ。一時の気の迷いは捨てて……」

「一時の気の迷いと言うのなら、今夜だけ私につきあってもらえませんか。明日、他の人のものになる前に独身最後の夜をあなたと過ごしたい」

「恵さ……うっ」

 恵さんが私のモノの先端をくわえた。

「駄目だ、あなたは息子の嫁になるのに……」

「明日から、です。今夜はこちらの息子さんと結ばれたい」

 くすっと笑い、恵さんは私の息子を舐め上げた。あまり慣れていないのか、どこかぎこちない。

 体を離し、ワンピースを脱ぎ捨てる。ブラジャーに包まれた形の良い胸がさらされる。ブラジャーを外しても美乳は形を保っていて、白い肌に薄桃色の乳首が映えていた。明るい蛍光灯に照らされた体を見せつけ、恵さんは再び私のモノをくわえた。

「う……」

 胸で挟んで愛撫されながら吸われると、気持ち良さで腰が抜けそうになる。妻にもこんなことをさせたことはない。

「ああ……駄目、だ……」

 我慢しきれず、恵さんの口の中に射精してしまう。

「ん……コクン」

 恵さんは私が出したものを飲み込んだ。飲み込みきれなかった精液が胸の谷間へと流れる。あごを伝う白濁を指ですくって舐めた。

 その光景に理性を失い、私は恵さんをソファに押し倒した。
 キスしかけて、思い留まる。
 唇だけは、奪わない。最後の砦として。
 そんな言い訳をしながら乳首を口に含む。

「は……っ」

 恵さんが吐息をもらす。

 下着の中に手を入れると、そこはもう潤っていた。乳首を舌で転がしながら、指で中を愛撫する。

「ああっん……いい……」

 下着を下ろすと、薄目の恥毛がしっとりと濡れていた。その感触を指で楽しんだ後、舌を伸ばした。

「ひうんっ……!」

 恵さんが可愛く鳴く。
 小さな突起を指でいじりながら、舌を差し入れる。あふれてくる愛液をすすり、中へ中へと舌を入れていく。

「ああっあんん……!」

 恵さんが体を震わせた。
 私の舌でイカせたのだと思うと、愛しさが込み上げてくる。

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