隠れてすること (Page 4)

 男性器を顔に当てて満面の笑みを浮かべている千鶴恵の写真に、流石の信晴もドン引きしてしまう。思考回路云々ではなく、基盤となる常識からして異なっている気がしてきた。
 精神状態を如実に表し、信晴の下が萎びていく。

「あれ、なんで?」
「なんでって、それはむぐっ」

 弁明しかけた信晴の口を千鶴恵が手で塞いだ。
 二人で息を潜めていると、トイレに人が入ってくる物音がする。物音は移動し、二人が入っている個室から幾つか離れた場所に入った様子だ。そのまま身を潜めていると、後から入って来た誰かは程なくトイレから出て行った。

 人の気配がしばらくして信晴は体の力を抜く。見つかっていたらと思うと、寿命が縮まった気がする。当然、彼の下も縮こまっていた。

「スリルあるね」
「いや、普通にマズイからね。やめよう?」
「やだ」

 再び千鶴恵は彼の足元に腰を落とし、縮こまってしまった男根を口にした。暖かな口腔の締め付けと、ざらりとした舌の感触が動いて強引に勃起させていく。
 こんな状況で起つわけがないと思っていたが、どういう訳が痛みを感じるほど、信晴のものはぱんぱんに膨れ上がっていた。血管が浮き上がり、いつも以上に大きく、太く屹立している。

「まだ、出しちゃダメだからね」
 千鶴恵はそう言って口から男根を離す。そして、便器の方へと回り込み、信晴に向かって尻を突き出す格好になった。

 ゆっくりとズボンを脱ぐと、露わになったのは卑猥な下着に包まれた尻である。寝起きに見た下着ではなく、より卑猥な造形のものになっていた。

「ねえ、入れて」
 自ら女陰を開き、てらてらと愛液で濡れた膣口を露わにして千鶴恵が誘う。だが、信晴はぐずぐずと迷っていた。
 本当にいいのか、と葛藤していたのである。

「早く」
 痺れを切らした千鶴恵は自ら男根を掴み、下の口へと呑み込んでしまう。肉の壁が柔らかく亀頭を咀嚼し、次いで竿を奥へ奥へと導く。

「うあぁぁっ」
 淫肉を押しのけ、女の最奥へと突き進む感触に思わず信晴は声を上げていた。この感触は今まで経験してきた他のなにものにも似ていない。温かく湿っているのは口腔と同じだが、それ以外はまるで違う。

「うんんん、すごっ、おっきい」
 凶悪なサイズの男根を受け入れ、初体験の圧迫感に千鶴恵は目を白黒させていた。子宮を目指す全身運動で、肉襞がかつてない角度で擦られ、抉られ我知らず締め付けを強くしてしまう。そして、その肉の動きはさらに性感を高める餌となっていた。

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